今年で運行35周年を迎えた秩父鉄道のSLパレオエクスプレス=秩父市荒川白久の秩父鉄道三峰口駅 運転室で出発準備を行う機関士の田口光栄さん 人気を集めた皆野高校の生徒による車内販売 SL弁当「いろどりの秩父路」 スマートフォンでQRコードを読み取るとSLの運行や転車作業の風景を見ることができます。 「都心から一番近い蒸気機関車」として人気を集めている、秩父鉄道(本社・熊谷市)のSLパレオエクスプレスが1988年3月の運行開始から今年で35周年を迎えた。4月から今シーズンの運行を開始しており、秩父路を駆け抜けている。時代を超えて愛されているSLに体験乗車し、その魅力を体感した。 6月中旬の午前10時すぎ、秩父鉄道熊谷駅のホームにSLパレオエクスプレスが入ってきた。黒い雄姿は迫力十分。大勢の乗客たちが記念撮影を終えた頃、「ブォー!」という大きな汽笛を響かせ、秩父市の三峰口駅に向けてゆっくりと動き