それはホロコーストの"リハーサル"だった ~障害者虐殺70年目の真実~ 600万人以上のユダヤ人犠牲者を出したとされるナチス・ドイツによるホロコースト。しかし、ユダヤ人大虐殺の前段に、いわば'リハーサル'として、およそ30万人の、精神や知的に障害のあるドイツ人らが殺害されていた。終戦から70年もの年月がたった今、ようやくこの事実に向き合う動きが始まっている。きっかけの一つは2010年、ドイツ精神医学精神療法神経学会が長年の沈黙を破り、過去に患者の殺害に大きく関わったとして謝罪したこと。学会は事実究明のために専門家を入れた国際委員会を設置し医療の進歩を信じた'革新派'の医師達がいかにして殺人に自主的に関わるようになったのかなど2015年秋、報告書にまとめた。こうした事実に触れ、「あの時代だったら自分も殺されていたかもしれない」と語るのは日本障害者協議会の代表として、障害者の課題と向き合ってき