「かながわ花の名所100選」に選ばれている葉山町堀内のあじさい公園で、散策路沿いに群生するアジサイの葉が虫に食い荒らされる被害が深刻化している。最近、関東でも生息数が増えている甲虫による被害を推測する専門家もいるが、現場ではハチの仲間の幼虫の姿も確認されており、“犯人”の特定には至っていない。間もなく見ごろを迎えるが、公園を管理する葉山町は「今から対策を取っても間に合わない。何の手だてもない」と頭を抱えている。 あじさい公園は町営公園の一つで、相模湾を見渡せるロケーションに約10種類、3千株のアジサイが植えられている。22日現在で五分咲き。食害をもたらした原因が特定できないまま、葉のないアジサイが、咲き具合にどう影響するのかも心配されている。 町都市計画課によると、3年前から被害が確認されるようになり、今年は5月に入ってから目立ち始めた。花芽と葉脈だけを残す哀れな姿をさらすものも少なく