【ニューデリー=岩田智雄】スズキのインド子会社マルチ・スズキが19日明らかにしたところによると、ニューデリー近郊ハリヤナ州にある同社のマネサール工場で18日、労働組合に加盟する従業員らと経営者側の間でトラブルが発生し、従業員が工場内の建物に放火、同社の役員を含む40人以上が負傷した。インド・メディアによると、1人が死亡、日本人数人も負傷した。死者の身元は不明だが、日本人ではないとの報道もある。 同社によると、マネサール工場でこの日朝、従業員が店舗フロアで上司に暴力をふるい、労働組合側が経営者側に従業員に対する懲戒処分を行わないよう要求した。就業時間終了後、役員や管理職が退社しようとしたところ従業員側が出口を封鎖し、役員らを工場内に閉じ込めた。 その後、両者の間で話し合いが行われていたが、従業員側が経営者に暴力をふるい、家具や窓ガラスなど事務所内の備品を壊し始めたという。 インド・メデ