「空気読め」「この記者、消されるぞ…」。4月29日に行われた安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領の首脳会談。日本のネットでは、両首脳による共同記者会見でプーチン氏をいらだたせた日本のテレビ局記者の質問に話題が集中した。記者への批判にとどまらず、会見での“作法”や領土問題の本質論まで、議論は意外な広がりをみせている。◇ 「(北方領土交渉を)妨げたいなら、激しくて直接的な質問をすることだ」。プーチン氏は記者会見で、TBS記者の代表質問に鋭い口調で“応戦”した。記者は、現地で外国企業が相次いでインフラ整備を受注し、ロシア政府による「実効支配が強まっている」と指摘。今後の現地政策や交渉への影響を尋ねていた。 記者会見はテレビで生中継され、ネットでも話題に。質問が交渉の第一歩に水を差したとして、ツイッターや匿名掲示板では「空気の読めない質問」「日本の国益を害したいのか」などと批判が集中。プーチン氏が