「今 お仕事としては営業されていらっしゃいますか」 調査は震災で大きく変わった企業の経営状態を把握するため行われました。 津波や原発事故の影響などで移転した企業は、調査員が移転先を探しだし追跡調査しました。 「どれぐらいまで今 回復していますか」 「(収支)トントンまでいっているのか いないのか」 これほど大規模な被災企業の調査は初めてのことです。 調査で明らかになったのは事業停止や実態不明の企業が特定の地域に集中していたことです。 170社とひときわ多かったのが宮城県石巻市。 1社ずつ住所を分析すると漁港の周辺に集中していることが分かりました。 なぜなのでしょうか。 この地区にある水産加工会社の社長、木村長努さんです。 工場は津波で全壊しました。 作っていたのは地元特産の鯨の缶詰。 工場が再建できないため1年近く作れない状態が続いています。 水産加工会社 木村長努社長 「