タグ

ブックマーク / bungeishunju.com (5)

  • 【立花隆「知の巨人」の素顔】「猫ビル」に黒猫を描いた日「これは名所になるね」|島倉二千六|文藝春秋digital

    文・島倉二千六(画家)”ビル”の画家立花隆氏の事務所は壁面に黒の顔が大きく描かれ、“ビル”と呼ばれている。描いたのは画家・島倉二千六(80)だ。色彩の絶妙な筆遣いから黒澤明や山田洋次など巨匠たちに請われ、映画の背景画を担当してきた。最近は庵野秀明の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』でも活躍、製作の舞台裏を支え続ける。 完成したビル具合が悪そうと、なんとなくうかがっていたけれど、ご人はあまりお話しされなかったのでしょうね。無駄なことをおっしゃらないのは立花さんらしいです。あれほどのかたが亡くなられて残念でなりません。 立花さんとは“ビル”でご一緒させていただきました。1992年の冬、朝の7時ごろかな。妹尾河童さんから電話がありましてね。眠い目をこすりながら受話器を取って「こんな朝早くにどうしたの?」とたずねると、「立花隆さんの事務所の外観に黒を描いてほしい」とおっしゃったんです。

    【立花隆「知の巨人」の素顔】「猫ビル」に黒猫を描いた日「これは名所になるね」|島倉二千六|文藝春秋digital
    Guro
    Guro 2023/01/24
    猫ビルってこんな(会社の近く)にあったんだ。知らなかったな。
  • 堀江敏幸 侏儒の胃袋 巻頭随筆|文藝春秋digital

    文・堀江敏幸(作家) 「文藝春秋」という縦長の文字が上部に整然と並んだ、妙に厚くて触れると指が切れそうなくらい四隅を鋭く裁ち切られた、田舎の中学生の関心にはかすりもしない雰囲気の雑誌が、行きつけの屋の月刊誌を扱う面出しの専用棚に、いつも堂々とした顔で収まっていた。町の図書館の新聞雑誌コーナーではいまの私くらいの年齢の男性が低いソファーに腰を下ろして読みふけっているのを何度か見かけたことがあったけれど、とっつきにくい印象が先に立って手にとることもなかった。この雑誌は一九二三年に菊池寛が創刊し、初号から二五年までの巻頭を芥川龍之介の「侏儒の言葉」が飾ったのだと文学史の参考書で教えられても、芥川賞・直木賞の発表媒体であるらしいと聞き知っても、現物の雑誌のたたずまいと近現代文学は、私のなかでうまく接続されなかった。 高校に入学した春先から胃の調子が悪くなり、梅雨の一日、学校を休んで地元で最も大き

    堀江敏幸 侏儒の胃袋 巻頭随筆|文藝春秋digital
    Guro
    Guro 2022/12/22
  • 山下達郎 坂本君と大瀧さんと…70年安保世代の音楽交遊録|文藝春秋digital

    リベラル系の運動に参加しようとは思わないけど、友達友達」/文・山下達郎(シンガーソングライター)、インタビュー・構成=真保みゆき(音楽ライター) 山下さん次の若い世代に向けて果たすべき責任がある ――来年70歳を迎えられる達郎さんですが、コンサートではファンに「みんなかっこよく年を取っていこう」と呼びかけるのが、近年の恒例になっているようですね。 「ちゃんと健康管理して、身体と心を平穏に、という呼びかけです。僕は、お蔭さまで体は丈夫です。タバコは35歳でやめたし、歯もいまだに自前。2008年のリーマン・ショックの後、コンサートを観に来てくれるお客さんの顔つきに愕然としたことがあって。特に男性ですね、表情に悲壮なものがありました。そんな人たちを前にすると、お互い頑張って生きていこうよ、という以外に言葉が出ない。 その人なりの夢を手放さずに努力を続けることが難しい時代になって久しいですよね

    山下達郎 坂本君と大瀧さんと…70年安保世代の音楽交遊録|文藝春秋digital
    Guro
    Guro 2022/07/18
  • キャリア志向の女性が抱える「内なるマギー」|北村紗衣さん(武蔵大学准教授)|文藝春秋digital

    の大学の最高峰「東京大学」に初めて女子が入学したのは1946年のこと。時代と共に歩んできた「東大卒の女性たち」の生き様に迫ります。第7回は、武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授で、シェイクスピア・舞台芸術史・フェミニズム批評が専門の北村紗衣さん(2006年、教養学部卒業)です。 日頃からツイッターで積極的に発信している北村さんが、呉座勇一・国際日文化研究センター(日文研)助教から誹謗中傷を受け、メディアで大々的に報じられたこと、「東大男子問題」への受け止めについてもお話を伺いました。/聞き手・秋山千佳(ジャーナリスト) (※この記事の取材日は、前半が2月26日、後半が3月27日です) 北村紗衣さん◆ ◆ ◆ ――北村さんのご著書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』に、「内なるマギー」という言葉があります。マギーとは、英国史上初の女性首相となった“鉄の女”ことマーガレット・サッチャー。

    キャリア志向の女性が抱える「内なるマギー」|北村紗衣さん(武蔵大学准教授)|文藝春秋digital
    Guro
    Guro 2021/04/03
  • 図書館の利用制限が社会の健全性を蝕んでいる|辻田真佐憲|文藝春秋digital

    ★前回の記事はこちら。 ※連載は第22回です。最初から読む方はこちら。 コロナ禍における図書館の利用制限が、じわじわとジャーナリズムの機動力を損ねている。 日最大の規模を誇る国立国会図書館の東京館は、6月より抽選予約制となっており、「この資料をいますぐ確認したい」という使い方ができない。コピーを取り寄せられる遠隔複写サービスも、注文が集中しているようで、かなりの時間を要する状態だ。 大規模なところでは、都立図書館もほぼ同様。各大学の付属図書館も、多くの場合、キャンパスへの入構制限などで利用がむずかしい。 その結果、さまざまな記事の出稿に影響が出はじめている。たとえば、最近話題となった「1945ひろしまタイムライン」。NHKの運営するツイッターのアカウントで、朝鮮半島出身者への差別的な表現があったのではないかと問題になった件だが、図書館が開いていれば、さまざまな資料を踏まえながら、「当

    図書館の利用制限が社会の健全性を蝕んでいる|辻田真佐憲|文藝春秋digital
  • 1