ブックディレクターという仕事がある。 人や場所に応じて、本を選ぶ「棚作り」をするのだ。本をたくさん読んでるだけではダメで、読み手(候補)とのコミュニケーションを通じ、「手にとってもらう/読んでもらう」工夫を創造しなければならない。 さて、仮にアナタが「ブックディレクター」だとして、こんな注文が来たとしよう。「駿台予備校駿河台3号館の本棚をディレクションしてください。ここに通う受験生は、東京大学を第一志望としています」アナタなら、どんな本をどうやってレイアウトする? 答えは最後のお楽しみ。これは、ブックディレクター幅允孝氏が、実際に手がけた仕事なんだ。先日、彼の話を直接聞ける機会があったので、反応のようなものを綴ってみる。 その場は「ホントーク」、本にまつわる本気のトークという意味らしい[参照]。ゲストに本を5冊選んでもらい、それをサカナに幅氏と本気のトークをするという企画。今回のゲストは、