「無駄遣い一掃」を掲げる鳩山政権が25日、初の予算案を閣議決定した。行政刷新会議の「事業仕分け」で厳しい判定を受けた事業は、大幅に予算がカットされたり、その後の巻き返しでほぼ希望額を獲得できたりと、明暗が分かれた。建設を進めるかどうか「再検証」の対象となったダム事業を巡っては、戸惑いも広がる。「政治主導」のかけ声の下、官僚から情報を得られずに編成過程の蚊帳の外に置かれた自治体幹部や関係者には、安堵と苦悩の声が交錯した。 事業仕分けで「凍結」とされた関西空港会社への補給金は、概算要求の160億円はおろか、例年の90億円にも届かない75億円。補給金を原資に割高な着陸料を下げるとの構想は見直しを迫られることになった。 官民でつくる「関西3空港懇談会」は今月14日、補給金を確保するために、大阪(伊丹)、神戸両空港との一元管理を目指すことで合意したばかり。同社の福島伸一社長は「(満額回答への)大きな