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ブックマーク / chikirin.hatenablog.com (32)

  • Go to キャンペーン大混乱について - Chikirinの日記

    新型コロナで大打撃を受けている観光業界を支援するため政府が計画した「Go to キャンペーン」 今月22日からの旅行の宿泊費に関して、最大35%を支援すると発表したのが、たかだか一週間前。 なのに突然「東京在住者には不適用」「東京発着の旅行も不適用」、かつ「高齢者や若者の団体旅行、大人数の宴会は避けるように」とか言い出して、旅行会社は大混乱。 関東圏の観光地の旅館では「昨日と今日で200件の予約キャンセルが発生。その半分近くが今月の予約(なので、今から埋めるのはもはや不可能)」という状態らしく、「これって何を目的としたイジメ?」って感じです。 私はこのブログを「12歳のときの自分に、リアルな社会の仕組みを教えるため」に書いているのですが、今回の Go to キャンペーンを巡る混乱については「12歳だと理解できないかな?」と思えることも多いので、いくつか説明しておきたいと思います。 1.なぜ

    Go to キャンペーン大混乱について - Chikirinの日記
  • とある友人とのコト - Chikirinの日記

    今日は、15年もの付き合いになる友人について(人の許可を得て)書いておきたいと思います。 彼女は「相手の気持ちを読む」ことがとても苦手で、ものすごくはっきり言わないとこちらの意図を理解してくれません。 彼女といると、よくこういう感じになります。 友人「ちきりん、今度◯◯っていう映画に行こうよ!」 ちきりん「いいよ」 で、映画を観た後にお茶をしながら、 ちきりん「ねえ、今○○の展覧会やってるから今度いかない?」 友人「うーん、あんまり興味ないからいいわ」 同じコトは何度も繰り返されます。 お互いが関心を持つことに誘い、相手がそれに付き合う。 それにより双方の世界や視野が広まり、かつ、時間と空間を共にし続けることで経験や感動を共有でき、お互いへの理解が深まる。 結果として「昔つきあってた人が好きだった歌手やスポーツの大ファンに(自分も)なっていく」ことってあるでしょ? 友人であれ恋人であれ、

    とある友人とのコト - Chikirinの日記
  • 「いつでもやめられる」ことこそ強者の特権 - Chikirinの日記

    最近、強者がもつ最大の特権とは、「いつでもやめられる」ことなんだなと再認識しました。 たとえば仕事。 「この会社をやめたら、今以上の条件で再就職できることはまずない」と思う人は どんなに大変な状況でも どんなにくだらない仕事でも 簡単には辞められません。 セクハラやパワハラを受けていても、「それでもここより条件のいい職場はありえない」と思えば我慢するしかない。 反対に、いくらでも活躍できる場所のある人なら「こんなアホみたいな環境で働くのはまっぴらごめん」とソッコーで言えちゃう。 「何やってもべていける」「今ここを辞めても、あたしの市場価値は下がったりしない」と思えれば、さっさと辞められる。 「いつでも辞められること」こそ、強者の特権であり、(反対にいえば)強者であることの証しなのです。 「別れたいけど、離婚してもべていけないし」と考える人は、自分からは結婚生活を止められないし、 「この

    「いつでもやめられる」ことこそ強者の特権 - Chikirinの日記
  • モノが捨てられないのは心の問題 - Chikirinの日記

    最近、引越の準備をしてるんだけど、(荷物の量を見積もりに来た後に)引越業者がくれたダンボールがなんと 80個! もちろん多めにもってきてくれたのだとは思うけど、ほんとにここまで多くのモノが必要なのか。ダンボールの数を見ただけで落ち込んでしまいました。 みなさんご存じのように、この分野のカリスマといえば断捨離のやましたひでこさんと、片づけの魔法、近藤麻理恵さんのふたりです。 実はこのふたりの主張には、ある大きな共通点があります。 わかります? 新・片づけ術「断捨離」posted with amazlet at 18.07.05やました ひでこ マガジンハウス 売り上げランキング: 46,841 Amazon.co.jpで詳細を見る → キンドル版 → 楽天ブックス 人生がときめく片づけの魔法posted with amazlet at 18.07.05近藤麻理恵 サンマーク出版 売り上げラン

    モノが捨てられないのは心の問題 - Chikirinの日記
  • 2017-08-04

    今はオフィシャルサイトに記載が見つからないのだけど、東京オリンピックのボランティアに求められる条件として、 外国語能力や研修を受けること、などに加え「 1日 8時間、10日以上できる」という条件が(一時は?)案として挙がっていたらしく、 メディアやネットでも、「無償でそんなに働かせるの?」と話題になってました。 今や時給 1000円でもアルバイトの集まらない東京で、あのメチャ暑な時期に無償で働く人を 8万人集めようというのだから、オリンピックってまじスゴイ。 でも実は、ボランティアなしに維持できない制度やイベントは他にもたくさんあります。 たとえば、少年院から出てきた少年少女の保護観察や更生見守りを担当する保護司。 少年院から出てきたばかりの子の家探しや職探しを支援し、定期的に更生状況を把握するなど大変な仕事だと思うのだけど、これもボランティア(無償の活動)。 他にも法務省が行う「明るい社

    2017-08-04
  • 保険パラドックス - Chikirinの日記

    犯人がいちばん捕まりやすい(バレやすい)殺人は、生命保険目当ての殺人でしょう。 なぜなら・・・警察に加えて生命保険会社も、疑いの目を持って調べるから。 ちなみに最もバレにくい殺人は、「誰かが死んだこと」自体が明るみにでない殺人です。身寄りのない人を殺して山奥に捨てた、みたいなやつね。 ふつう、人がひとりいなくなると誰かしらが気が付くし、多くの場合、警察に届けられます。 それが起こらない殺人がいちばんバレにくい。 「誰かが死んでる」ってこと自体が闇に葬られると、事件や犯罪の発生にさえ警察も気が付かないから。 一方、生命保険目当ての殺人では、必然的に「この人が死にました」と(多くの場合、保険の受取人であり殺人犯でもある当人が)役所に届けることになるので、犯罪を隠すのはかなり難しい。 しかも警察だけでなく、生命保険会社も刑事顔負けの専門スタッフを送り込んで調査を始めるので、多くの場合、犯罪はバレ

    保険パラドックス - Chikirinの日記
  • 価値は “消費市場” にあり - Chikirinの日記

    先日おとずれた有楽町の家電量販店。 最上階には腕時計、ブランドバッグ、スーツケースや旅行用品などが売られており、中国からの観光客で賑わっていました。 そこで店員さんに「日製のスーツケースはないの?」と尋ねる中国旅行客を見かけました。 「これは? あれは?」と気に入ったスーツケースを指さして質問するのですが、 店員さんはタグを確認しながら、「これは中国製ですね」、「こちらはタイの製品で・・」と返答。どれも日製ではありません。 「日製のスーツケースが欲しいんだけど」と困った顔をするお客さん。 「日で作られてるスーツケースはほとんど無くて・・・」と困った顔をする店員さん。 おもわず『 マーケット感覚を身につけよう! 』と叫びたくなってしまいました。 雑貨屋さんでも商品をイチイチ裏返して“ Made in China”ではないと確認しながらお土産モノを買う中国旅行客の姿は珍しくないし、

    価値は “消費市場” にあり - Chikirinの日記
  • 12歳の時の私のために - Chikirinの日記

    先日 紹介したフェルドマンさんの のなかで印象に残った言葉↓ 経済学とは何かと訊ねられれば、「希少資源の最適な利用の学問」と答えます。 さらにその目的は「希少性からくる争いを減らし、世界を平和にすること」と言えるでしょう。 国や人間が争ってきた歴史を振り返り、世界の現状を見れば、争いが希少な物や足りない物が原点になっている場合が多いことが分かります。 水や石油、べ物や環境など、希少資源や希少商品をどうやって公正配分し、どうやって希少性を解消するか、それを考えるのが経済学です。 4つの文からなっていますが、主文は前半のふたつで、後半は補足説明です。 つまり「経済学とは何か」について著者は、たったふたつの文章で、その意義を明確にしてる。 ちなみに、私は昔「経済成長の目的は何か?」というエントリを書いていますが、 ごく当たり前に思える事象についても常に「なぜ?」を忘れず、自分なりの答えを持っ

    12歳の時の私のために - Chikirinの日記
  • 次の50年で4500万人 減るということ - Chikirinの日記

    こちら と こちら のデータによると、 2015年の日の人口は 1億 2689万人 2065年(50年後)の日の人口は 8135万人(推計) つまり次の 50年で、日の人口は 4554万人減るってことなんです。 50年といえば、大学生が 20代から 70代になっていくまでの期間なので、「今、就活中の大学生が働いている間=定年を迎えるまでに、日の人口は 4554万人減る」ってことであり、 「今年生まれた赤ちゃんが 50歳になるまでの間に、日の人口は 4554万人減る」ってことでもあります。 彼らは、そういう時代に働き、そういう時代に生きていくのです。 たしか数年前、日創生会議が「日の自治体の多くに、消滅可能性がある」と試算して大騒ぎになりましたが、これでは消滅可能性都市どころか、「消滅可能性地域」だってありえます。 てかさ、地方が衰退するのは東京の一極集中が原因じゃなくて、人口

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  • ノーベル財団めちゃすごい - Chikirinの日記

    みなさん、ノーベル賞に関して “一番すごい” のはどこだと思います? アメリカ? 日? それともカミオカンデ? どー考えても一番すごいのはノーベル財団ですよね。 この賞に関しては、“受賞者より授与者”の方が圧倒的にスゴイです。 なんたって、ノーベル賞を自国の人が受賞すると、アメリカや日はもちろん、中国だって(平和賞や文学賞みたいな嫌みな賞は別として)その受賞をめっちゃ喜びます。 アメリカと対立してるすべての国、ロシアだろうがイラクだろうが中南米の国だろうが、ノーベル賞を喜ばない国はありません。 国の価値観や宗教や政治的な立場に拘わらず、独裁国だろうが民主国だろうが共産国だろうが、みーんな自国研究者の受賞を喜ぶんです。 加えて、国内のすべてのグループがそれを喜びます。 今、シリアの学者が自然科学系でノーベル賞をとれば、アサド大統領も、反政府勢力の人達も、そしてテロ集団の I S でさえ喜

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  • ビジネス用語にカタカナが多い理由 - Chikirinの日記

    八王子で病院を経営し、医療制度に関するさまざまな提言でも知られる北原茂実先生とお会いした時、(→ 北原茂実先生と対談したよ!) 日語には “頭” と “脳” という言葉があるが、世界には “頭” という言葉しか存在しない言語もある、とお聞きしました。 日語の “頭” と “脳” は全く違いますよね。表す意味も、機能も、思い浮かべるイメージも違います。 英語でも“Head”と“Brain”という言葉があり、ふたつは明確に区別されています。 これは日も英国も、自国文化の中で “脳” という概念を理解したということを意味しています。 だってもし日が “脳” という概念を、欧米から教えられて初めて理解していたら、それは “脳” ではなく、 “ブレイン” という外来語として表記されたはずだから。 (ちなみに、脳の訓読みは“なずき”です) ボタン、コップ、パン、キャラメル、テンプラ、タバコなど

    ビジネス用語にカタカナが多い理由 - Chikirinの日記
  • 「スグに、早く回答する」より大事なコト - Chikirinの日記

    ツイッターやブログでも、そして飲み会でも、私は周りの人にたくさんの「質問」をします。 質問のトピックは、社会制度や起こったばかりの事件、もしくは、飲んでいる相手が手掛けているビジネスについてまで様々ですが、私がそれらについて質問をする理由は、「そのトピックに関心があるから」です。 なぜそんな当たり前のことを(わざわざ)言うのかと、不思議に思われるかもしれません。 でも「そんな当たり前のこと」がわかってもらえないことも、よくあるんです。 ★★★ 図を見てください。青色の人(この場合は私)が、あるトピックに関心をもち、それについて質問をしています。 その質問を受けた人(白色の人)の多くは、下図のように「ちきりんに回答」してきます。 <第二図> これ、当たり前だと思いますか? 全員が、こう反応するはずだと思いますか? 実は、まったく異なる反応を示す人もいるんです。 それは下記のような人です。 <

    「スグに、早く回答する」より大事なコト - Chikirinの日記
  • 高速道路と大渋滞 - Chikirinの日記

    今日のタイトルは、2004年(すでに10年近く前)に梅田望夫さんが羽生善治三冠から聞いた話として紹介された概念で、簡単にいえば、 ・インターネット学習が登場したため、初心者でもすぐに巧くなれる(ある地点までは、高速道路を走ってすぐに着ける) + ・多くの人がすぐ巧くなれるため、上級者間での競争はさらに激化しており、「ある程度、できます」というレベルから一歩抜け出すのはめちゃ大変になりつつある(高速道路の先は大渋滞してる) という話ですね。 元記事→ 「インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞」 上記は将棋の話でしたが、ポーカープロの方も全く同じことを力説されていました。いわく 若い人は、これまでの人より圧倒的に強くなっている。 理由はオンラインでポーカーの練習、対戦ができるようになったから。 オンライン対戦のほうが、カジノでのライブなゲームより圧倒的に効率良く学べる。なぜなら

    高速道路と大渋滞 - Chikirinの日記
  • 自分の強みを活かすというアホらしい発想 - Chikirinの日記

    まさかと思いますけど、「自分の強みを活かして勝負する」のが「いい作戦だ!」と思ってる人はもういませんよね? この「自分の持っている価値あるものを活かして○○する」という発想法のリスクや限界については、しっかり意識しておいたほうがいいです。 だってこれ、あきらかに「供給者視点」であって「消費者視点」じゃないでしょ。 そこが致命的なんです。 ↓こう書けばわかるかな。 供給者視点=自社の持つ圧倒的に優れた技術を活かして、商品開発! 消費者視点=消費者が熱狂するほど欲しがるものを、世界中から他社の技術を集めてでも開発! どうですか? 前者と後者の典型的な会社名、すぐに思い浮かぶでしょ? 前者は「差別化が大事」とか思ってるけど、後者は差別化なんて気にもしてない。 「差別化」ってのは対競合の視点であって、対顧客の視点の言葉じゃないから。 競合と顧客、まずはどっちを見るべきなのか、よくよく考えたほうがい

    自分の強みを活かすというアホらしい発想 - Chikirinの日記
    Hukusui
    Hukusui 2013/03/12
    敵を知り、己を知れば・・・てことだから両方大事だよね
  • Logic, Market and Art - Chikirinの日記

    “色の三原色”というのがありますよね。たとえば、光の三原色は赤と青と緑で、すべての色はこの3つの色の組み合わせ(混ぜ合わせ比率)により作り出されます。 それと同様、最近ちきりんは「世の中のすべてのものは、この3要素の組み合わせで決まってるんだな」と思い始めました。 人もモノもコンセプトも、この3つの要素がどれくらいずつ含まれているかで、表現できそう。 たとえば極端な場合、「俺はロジック100%!」という人もいれば、「あいつってアート100だよな」という人や「マーケット100%な野郎」も存在します。 もちろん大半の人は、3つの要素の混じり合ったところにいて、そこには無数のバリエーションがありえます。 気の合う人、合わない人というのは、この比率のバランスが大きく異なるのでしょう。また反対に、自分と比率の違う人と話すと、新しい発見があって楽しいし、すごく勉強になります。 感覚的にわかると思うけど

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  • 人格を創るのは「身体的な体験」 - Chikirinの日記

    先日、台風5号の影響で、一晩、新幹線&新幹線ホテルに閉じ込められ、新大阪から東京の自宅に戻るまで 16時間くらいかかりました。 夜の 8時頃に新大阪を出た新幹線は米原付近で停止し、夜中の 12時まで 4時間以上そこから動かず。 その間、お弁当をべながらツイッターをしたり、日語のアナウンスしか行われないため状況がわからない外人さんに説明をしてあげたり、を読んだりしていたため、実はたいして退屈していませんでした。 ただ、日付が変わってから「新大阪まで戻ります」と言われた時にはさすがにガックシ! 「5時間も待って、振り出しにもどるわけ?」って感じです。 とはいえ他に選択肢はなく、新大阪へ。 そこでは「朝の 5時までこの車両で寝ていいです」というありがたい(?)アナウンスが。 仕方なく 3時間ほど仮眠を取りました。 ★★★ 朝の 5時に新幹線ホテルを追い出され、はてどうしよう?と。 正攻法の

    人格を創るのは「身体的な体験」 - Chikirinの日記
  • リピートがすべて - Chikirinの日記

    最近ホテルはもちろん、レストランでも「お客様の声をお聞かせください」という紙をよく見ます。いわゆる「顧客満足度アンケート」ですね。 ちきりんがこれ系のアンケートを見ていつも思うのは、まず最初に聞くべきは 「このサービス(施設、商品など)を利用されるのは何度目ですか?」 「次回も(or○年以内に)このサービス(施設、商品など)をもう一度利用しようと思いますか?」 という質問だと思うのだけど、案外見ないもんです。 2番目の問いはたまに載ってるのもあるけど、大半のアンケートは機能やサービス、価格など様々な項目について「とても満足した」から「とても不満」までの5段階で評価しろという形式が多く、最後に「総合点では?」と聞かれます。 確かに個別の機能やサービス項目ごとに満足度を聞けば、結果が出たとき「何を改善すればいいか」が明確になるので、アンケートの作り方として悪くはないと思います。 けれど、実際に

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  • 摩擦回避か生産性重視か。コミュニケーションのトレードオフ - Chikirinの日記

    何かについて議論する時、コミュニケーションの生産性を優先すべきか、それとも、できる限り摩擦を避けるべきか、というトレードオフが発生します。 たとえば、ランチについて 3人で相談するとき、全員が摩擦を避け、「なんでもいいよ」と自分の好みを言わないまま済ませようとすると、「何をべに行くか」という結論を出すのに余分な時間がかかります。 一方、ひとりひとりが「オレはなんでもいい」「オレは和中華がいい」「オレは和だけはイヤだ」と自分の主張を明確にすれば、「じゃあ、中華にしよう!」とすぐ結論がでます。 このように、個々人が主張を明確にした方が結論は早くでます。つまり、コミュニケーションの生産性が高くなるのです。 でもこのやり方では、それぞれの意見の違いが明確になるため、それを嫌がる(=できるだけ避けたがる)組織や個人も存在します。 個人や組織の性格によって、どちらを優先すべきかという志向が異な

    摩擦回避か生産性重視か。コミュニケーションのトレードオフ - Chikirinの日記
  • 2011-09-27

    欧米(特にアメリカ)の入学試験や、外資系企業の面接で常に聞かれるのが、「あなたのリーダーシップ体験について話してください」という質問です。 大学の入試エッセイでも書かされるし、大学や企業の面接では、過去にどんな場面でどうリーダーシップを発揮したか、事細かに聞かれます。 もちろん入社してからも、リーダーシップは主要な評価項目のひとつとなっています。 ところが日ではリーダーシップについて問われる機会はごく限定的。中には「今まで、一度も問われたことがない」という人さえいます。 なので、その概念自体あまりよく理解されていません。 たとえば私が日人からよく受ける質問は、「欧米ではなぜ全員にリーダーシップを求めるのか?」というものです。 質問の意図は、「リーダーシップという、組織を率いるごく少数のトップ人材だけが持っていればいいものを、なぜ欧米の大学や企業は全員に求めるのか?」とか、 「 10人の

    2011-09-27
  • 「虚構の自由度」、そしてその価値 - Chikirinの日記

    先日ご紹介した『ハゲタカ』の著者、真山仁さんのもうひとつの名著『ベイジン』を読了。『ハゲタカ』とはまた違う意味で衝撃的でした。この、今のタイミングで日人が読むとかなり複雑な気持ちになると思います。 〜以下、ややネタバレ気味に『ベイジン』のあらすじが書かれています。あらかじめご了解の上お読み下さい。〜 2008年に出版されたこの小説は、中国が北京オリンピックにあわせて世界最大の原子力発電所を稼働させるという計画をたて、そのために指導顧問として日から派遣された原子力技術者が、中国技術者を指導するという話です。 その中で一貫しているのが、「世界最高の技術力をもち、世界で最も安全な日の原子力発電」の関係者が、「中国の危ない原発の建設&運営を指導する」というトーン。中国人労働者や技術者がいかにいい加減か、日技術者がいかにきまじめで安全に気を遣っているかが、延々と描かれます。 ちきりんは