2009年8月29日のブックマーク (7件)

  • 若田部昌澄『危機の経済政策』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    頂戴しました。ありがとうございます。『経済セミナー』での連載に、今回の世界同時不況を大幅に話題としてとりいれた新刊。失敗を新しい創造のために活用しよう、という「失敗学」のコンセプトを活かし、過去の1世紀の間に経験した20年代末から30年代の大不況、60年代から80年代の大インフレ、日の90年代から00年代の大停滞、そして現在の経済危機を背景にして、特に政策形成における「思想」の役割に注目した経済思想史・経済政策史の実践的な提言をそなえた一書に仕上がっています。 特に現在の世界同時不況については最新の包括的な説明になっていて、欧米の政策当局の考え方や政策形成の実際、それに対する経済学者たちの考えが対比されていて便利です。特に歴史に学ぶことの重要性が失敗学的見地から強調されるとともに、また新しい経済学の可能性(バブル、金融規制、マクロ経済学の変貌など)がどのようになるのかを示唆してもいて

    若田部昌澄『危機の経済政策』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 04 「現場の経験は学者の理屈に勝る」、と思うんだけど・・・:日経ビジネスオンライン

    多分野の知の出会い、掛け合わせのために、経済学の考え方が必要だとシノドス(シノドスの詳細はこちら)が考えた時に、若手経済学者としてテーブルについたのが飯田泰之氏です。 飯田氏は『日を変える「知」』(光文社、シノドス編集)に『「経済学っぽい考え方」の欠如が日をダメにする』を寄稿し、続く『経済成長って何で必要なんだろう?』(光文社)では日の格差や貧困について現場の論者と対談を行っています。近著は『脱貧困経済学』(飯田泰之・雨宮処凜,自由国民社)です。 自分の身の回りを取り巻く現実の諸問題をどう考えたらいいのか、「経済学っぽい考え方」から見たその処方箋を、飯田泰之氏に伺いに行きました。まずはプロローグ編。そもそも経済学って、そして経済学者、エコノミストの言うことって、それ信じる根拠はどこにあるの? というところからお話はゆっくり浮上していきます。(聞き手:日経ビジネスオンライン編集 Y)

    04 「現場の経験は学者の理屈に勝る」、と思うんだけど・・・:日経ビジネスオンライン
  • 農政について - やまもといちろうBLOG(ブログ)

    ちと現在大変忙しく… きちんと議論できる状況じゃありませんが、気になったので触れておきます。 選挙期間中ですけど特定の政党の何かをあれこれするものではないことを事前にお断りしつつ… 農政に見る民主主義の罠 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090827 まず、引用されている東大間教授のデータは真正なものです。ただし、そこから続く論理展開がまったく間違っているように見え、結論はとんでもない内容になっています。民主主義も一票の格差も件では関係ありません。なぜなら、間教授の引用物はあくまで米作における経済規模を段階別に分類したものに過ぎないからです。 また、兼業農家が所得のごくわずかしか農業で稼ぎ出していない事情はその通りですが、ここには自家消費分が含まれておらず、気で兼業農家が三万円程度の収入を維持するために農業を行っていると考えたのなら、かなりやばい論

    農政について - やまもといちろうBLOG(ブログ)
  • 雨宮処凜×飯田泰之「脱貧困の経済学」(自由国民社) - BUNTENのヘタレ日記(はてなblog版)

    やタウン アマゾン(法人税収の関係でアマゾンは推奨しておりません。)体1429円 帯の煽りが「財源?捻出できますけど何か?」と、いきなり2ちゃんねる風で好感が持てる。 反経済学な方向に走りがちと思われる反貧困運動の、カリスマの一人、雨宮処凜氏にやり手の飯田泰之先生が経済学の考え方を売り込む、という対談形式で書かれた、一風変わった入門書。 「お金持ちを減税したから」(090ページ)「日の財政がここまでひどくなった。」(089ページ)とか、「再分配する前」と「「再分配の後」の不平等度がほとんど変わらない」(059ページ)など、一般に思われていることをひっくり返すデータを満載し、「お金を持っている人から取って貧乏人に」配るようにするだけで「追加的な財源は一円もかけずに格差を是正する」(094ページ)ことができる、と、たたみかける飯田先生の手腕は見事である。 一方、現状維持のために必要な2%

    雨宮処凜×飯田泰之「脱貧困の経済学」(自由国民社) - BUNTENのヘタレ日記(はてなblog版)
    JD-1976
    JD-1976 2009/08/29
    BUNTENさんの貴重なエントリ。素敵な書評。
  • なげなわぐも観察日記

    なげなわぐも観察日記

  • 地震学と経済学 - himaginary’s diary

    8/6エントリのコメント欄で、小生は経済危機を地震に喩えたが、期せずして同様の比喩を用いたエントリをMark Thomaが書いている。 彼の論旨は以下の通り。 地震予知には多大の努力が払われたが、未だ成功していない。事後的なデータ解析では予兆があったことに気づくが、それによって次回の予測が可能になるわけではない。 しかし、それは科学やモデルが無価値であることを意味しない。モデルには2つの利用法がある。一つは世界の仕組みを理解することであり、もう一つは未来予測である。地震に関しては予測は不可能かもしれないが、仕組みの理解は可能。 地震の仕組みを理解すれば、たとえその発生時期が正確に予知できなくても、発生した場合の損害を抑えるために建物の設計を変えることなどに適用できる。また、事後の損害を最小限に抑えることにも科学は役立つ。例えば、現代の人々は災害の後は疫病の伝染を防ぐため汚染された水の使用を

    地震学と経済学 - himaginary’s diary
    JD-1976
    JD-1976 2009/08/29
    『危機の経済政策』にも通じる思考。
  • 「脱貧困の経済学」 - すなふきんの雑感日記

    貧困経済学-日はまだ変えられる作者: 飯田泰之, 雨宮処凛出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2009/08/21メディア: 単行(ソフトカバー)Amazon.co.jpで詳細を見る一気に読んだ。エキサイティングで内容充実。ぜひいろんな立場の人に読んで欲しい。特に印象に残った箇所。P36:アメリカの格差拡大はスーパーリッチ層とその他との格差拡大、日は上位層はほとんど変わらず下層の落ち込みが激しい。P47:飲店で人を雇うとき旦那が上場企業社員で家計の足しにするため働く主婦と生活に困ってる独身者、どっちを雇う?たいてい前者。P66:「税金を払いすぎてる」金持ちは年収1000万以上。それ以下はみんな「貧乏人」。P86:当の新自由主義ならば海外企業の参入自由化も求めないと筋が通らないが、日の財界は「金持ちには保守主義を、貧乏人には新自由主義を」というふうに使い分ける。P87:「