大藪春彦賞、新田次郎文学賞を受賞し、二度目の直木賞ノミネートで受賞。著書は『鳩護』『絞め殺しの樹』(直木賞候補作)『鯨の岬』『清浄島』などがある。 『ともぐい』の舞台は、明治後期の北海道の山。版元の新潮社は「河﨑流動物文学の最高到達点」と評している。 【『ともぐい』作品概要】 己は人間のなりをした何ものか――人と獣の理屈なき命の応酬の果てには 明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河﨑流動物文学の最高到達点!! 万城目学『八月の御所グラウンド』作品紹介 万城目学さんは2006年に、ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。直木賞は、ノミネート6回目