2. 最終回で扱う内容 詳しくは 3 章・4 章で述べますが、今回は以下の問題を扱います。 立方体のゼリーを何回か切ることで、同じ大きさの正六角柱形のゼリーを 1000 個作りたい。できるだけ少ない回数で切る方法を考えよ。 この問題を読んで、「プログラミングに関係ないのでは?」と思った方がいるかもしれません。確かにアルゴリズムはコンピュータの文脈で使われることが多いので、疑問に思うのは当然です。 しかし、広い意味では、プログラミングに限らず 何か物事を行うときの「やり方」、つまり「手順」のこと だと言って良いと思います。 さて、最終回では「アルゴリズムの改善」というものを直感的に理解してほしいと思い、プログラムを書かなくても解けるトピックを取り入れることにしました。 記事の前半では、「ゼリーを切る問題」のいろいろな解法を紹介し、アルゴリズム効率化とはどういうものかを理解してもらうことを目標