拝啓、宮下奈都さま 最初に、突然の記事でお伝えするご無礼をお許しいただければと思います。 そして、まずはお礼をお伝えしなければなりません。これまで素晴らしい作品を世に送り出していただいていることに対して、読者としても、書店員としてもただただ感謝の言葉しかございません。 宮下先生の作品について 日記を書こうとしたとき、自分の思いを言葉にできないことが間々あります。また、さまざまな小説・漫画・音楽・映画の作品たちに出会ったとき、感じた言葉を文章になかなかできないことが、それ以上に多くあります。 わたしが想像の中で見るだけの、ほんのわずかな気持ちの揺れ動きにさえ、言葉にしている場面を見かけることがあります。 両手の隙間から零れ落ちるような、また時間と共に通り過ぎるような、悩み、嘆き、苦しみ、悲しみ、喜び、心地よさ、可笑しさを掬い上げることのムズカシさをいとも簡単に乗り越えているように感じられます
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