この記事は TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 の21日目の記事です。 昨日はhak7a3 さんでした。明日は u_ribo さんです。 Advent Calenderも最後の週に入りました。 今回は去年に引き続き、Beamerで自在にプレゼンを作る方法についてまとめます。 Beamerをとりあえず使ってみたい方はこちらへ(去年の記事): Beamerによるプレゼンテーション作成Tutorial 今さら人に聞けない、テーマの基本 参考資料 Beamer User Guide: Part III Changing the Way Things Look (P.143-) ここではこの内容をかいつまんで説明します。 Beamerにおける5種類のテーマ Beamerにはテーマの指定の方法が5種類あります: Presentation Theme: 全体のテーマを一括で
数式入り文書・スライドの作成にはやはりTeX! 理工系の人なら、発表資料の作成にTeX Beamerを使っていると思います。 今回は、学校のロゴや学校の色、キャッチフレーズなどが入ったカスタムテーマの作り方をご紹介します。 Beamerテーマの構成要素 Beamerテーマは、次の5つの構成要素で構成されます。 theme: 全体のテーマです。ここでinner, color, outer, fontのテーマを指定します。特に指定がなければデフォルトが使われます。 \usetheme{Hoge}と指定すると、ここの中のbeamerthemeHoge.styファイルが読み込まれます。 color: カラーテーマです。各パーツごとのカラーを決めるところはここです。 inner: 箇条書きのアイコン(三角、円など)など、資料の中身の部分のテーマです。 outer: 発表の「外側」となるもの、つまりh
この記事は旧バージョンの記事です。新バージョンの記事が「MacTeX 2019 のインストール&日本語環境構築法」として公開されています。 doratex.hatenablog.jp (MacTeX 付属の mactex.jpg より) 本記事の公開の半年後,macOS 10.14 Mojave がリリースされ,macOS 10.14 Mojave では以下の記述通りにそのまま実行してもうまくいかない部分が出てきてしまいました。そこで,macOS 10.14 Mojave 対応の更新版記事を用意しました。【更新版】の方法は 10.13 以前でも有効です。本記事は歴史上の記録として残しておきます。 doratex.hatenablog.jp 数日前,とうとう TeX Live 2018 がリリースされました。TeX Live 2018 では,数々の新機能追加・仕様変更が行われています。詳細は
この記事は,過去の記事「Overleaf で日本語を使用する方法」を,新サービス Overleaf v2 仕様にアップデートしたものです。 Overleaf(旧writeLaTeX) は,オンラインで使える LaTeX 原稿執筆環境として非常に便利です。自分のマシン内に TeX 環境を構築するのは一手間二手間かかりますし,インストールする権限がない場合や,出先の端末を使う場合などにも,環境整備の必要なくブラウザのみですぐに LaTeX 原稿を執筆できるのは好都合でしょう。 また,Google Document のような複数人による共同編集機能もあります。複数人で環境を揃えて同時共同執筆を行うことができるのは,クラウドならではのメリットでしょう。 2017年,Overleaf と同様のオンラインLaTeXエディタである ShareLaTeX というサービスが,Overleaf に買収されるこ
論文を投稿する際、行間を指定されている場合の調整方法。 指定されていない場合にはページ数を調整するのに非常に役立つ。 setspaceパッケージ setspaceパッケージを用いることで以下のコマンド・環境を使用することができる。 \usepackage{setspace} % setspaceパッケージのインクルード setstretchコマンド \setstretch{1.5} % ページ全体の行間を設定 \setstretchコマンドによってページ全体の行間を設定できる。 引数として入れる値は、通常を1としてそれの何倍かの数値。上記の場合は1.5倍。0.5とかも可能。下限はあるようで0.001とかいれても小さくなりすぎることは無い。 spacing環境 \begin{spacing}{0.8} ... \end{spacing} spacing環境はその環境内の行間を調整する。 引数
はじめに TeXで書いた修論の内容をパワポに持っていくのが面倒すぎたので、 Beamerでスライドを作りました。 そのときに色々とはまった(が解決した)部分をまとめました。 細かすぎて伝わらないBeamerの知見10個 英数フォントをHelveticaに変える professionalfontsが気に入らなかったので変更。 \usepackage{helvet} 日本語フォントをゴシック体にする Macならヒラギノ角ゴシックになる、はず。 \renewcommand{\kanjifamilydefault}{\gtdefault} ナビゲーションバーの"References"を「参考文献」にする jreportの\bibnameに相当するもの。 \renewcommand{\refname}{参考文献} ナビゲーションシンボルを機能させる デフォルトだとクリックしても何も起きないはず。 \
LaTeX入門 / 最初の例 / 簡単な数式 (1) / 簡単な数式 (2) / 各種パッケージの利用 / レポート / HTML と LaTeX の比較 / 複雑な数式 / 図表 / 図表の配置 / 相互参照とリンク / 文献引用 / 索引作成 / LaTeX マクロの作成 / スライドの作り方(jsarticle 編) / 応用的な使い方 / 発展編 LaTeX マクロの作成 † LaTeX の特徴の一つにマクロが作成できることが挙げられます。 マクロを活用することによって,ミスの少ない仕上がりや作業効率の向上などの効果が期待できます。 この項では,LaTeX でマクロを作成する方法を説明します。 TeX レベルに踏み込んだ内容は TeX入門/マクロの作成 で解説されていますので,参照してください。 LaTeX におけるマクロのメリット † LaTeX にようやく慣れてきたというユーザ
\documentclass[a4paper]{jreport} \usepackage{titlesec} \usepackage{picture} \usepackage[usenames]{color} %\usepackage[usenames,divpsnames]{xcolor} % colors \definecolor{teal}{RGB}{0,128,128} \definecolor{powderblue}{RGB}{176,224,230} \definecolor{darkslateblue}{RGB}{72,61,139} \definecolor{darkslategray}{RGB}{47,79,79} \definecolor{lightcyan}{RGB}{224,255,255} % chapter \titleformat{\chapter}[bloc
Many books, theses and reports are written in LaTeX using the report or book document classes. Often, the authors make use of the default chapter style. There are, however, a great number of alternative styles available, some of which being very fancy or playful. This post is a collection of alternative chapter styles available, some as packages, others simply in form of LaTeX code. Default chapte
文章をネストしすぎるのは良くない傾向で,4階層くらいになると文章の構成を検討すべきなのですが,どうしてもsubsubsubsectionが欲しいときがあります.残念ながらLaTeXには\subsubsectionコマンドまでしか組み込まれていません.\subsubsectionよりも下の階層は\paragraphコマンドが組み込まれていますがsection系のように節番号を付与して段落を変更して開始できません. そこでこの\paragraphコマンドを拡張してsubsubsubsectionを定義するテクニックがてっとりばやく有効です.このテクニックはすでにいろんな方のblogやTeX Wikiでも取り上げられていますが備忘録として残しておきます. とりあえず以下をプリアンブルに書いておくとを再定義できます. \makeatletter \renewcommand{\paragraph}{
[TeX] tabular、itemize環境内で複数のfootnoteを使いたい 表や箇条書きの環境内で脚注を使いたい場合、表内で\footnotemarkコマンドを入れておき、\end{table}の後に\footnotetext{内容}とすれば良いらしいです。まずは以下のページを読んでみてください。 参考:LaTeXコマンド集 - 脚注 ただこれだと、複数の脚注を含めたときに脚注番号がずれてしまう。例えば、 とびだせどうぶつの森楽しいよ\footnote{3DS専用ゲームです} \begin{table}[htb] \begin{center} \caption{店で売った時のお値段} \begin{tabular}{ll} 名前 & 値段 \\ コイ\footnotemark & 300ベル \\ ゴライアスハナムグリ\footnotemark & 6000ベル\\ \end{ta
お気楽日記です♪てきとーな生活をてきとーにつづるてきとー日記です.てきとーに書いてますのでてきとーに読んだりてきとーに突っ込んだりしてください. El Capitan,「普通の」TeXユーザ(platex + dvipdfmxかpdflatexしか使わない人)もそろそろアップデートしてよいらしい.(多いと思う)MacTeXユーザは次のようにすればよいっぽい. MacTeXを最新版にする.MacTeX 2015をインストールし(既に2015をインストールしている人はそのまま,古いのがある人は上書き), $ sudo tlmgr update --self --all でパッケージを全てアップデートする. ヒラギノを埋め込みたい人は,$ cd /usr/local/texlive/2015/texmf-dist/scripts/cjk-gs-integrate $ sudo perl cjk-
OS X El Capitan に Homebrew を使って TeX Live 2015 をインストールする手順 はじめに このページは、TeX Wikiに書かれたことを読んで結城が試した手順メモです。まずはTeX Wikiを読むことをお勧めします。 TeX Wiki - TeX Live/Mac 前提 Mac OS X El Capitan はすでにインストールされているとする。 Homebrew はすでにインストールされているとする。 El CapitanでHomebrewが動かないときは、以下の記事を参考にする。 OS X El Capitanインストール後のエラー諸々の解決 手順 1. TeX Live 2015 (MacTeX-2015) をインストールする $ brew install caskroom/cask/brew-cask $ brew cask install m
重要 本記事の内容は2018年5月に公開されたMacTeX 2018に対応していません。MacTeX 2018を用いたインストールの方法は、Yusuke Teradaさんの記事をお勧めします。 0. はじめに 2015年10月に公開されたOS X 10.11 El Capitanでは、セキュリティの強化やフォント管理方式の変更に伴って、従来のTeXインストールの方法が通用しなくなりました(詳しくは寺田先生による説明をお読みください)。ここでは、El Capitan以降のmacOSにTeX環境をゼロから構築する方法を、備忘録を兼ねて書き留めておきます。 ここで対象とするのは新たにTeXを導入するEl Capitan / Sierraユーザーです。Yosemite以前からのTeX環境を残したままEl Capitan以降にアップデートした場合の対応はここでは説明しませんので、他のエントリー(ここ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く