非モテとは無限に拡散し続ける概念である、とはこれまで指摘してきた通りの事だ。 では、非モテという概念が拡散を続けた結果、非モテ個人には何をもたらすのだろうか。 ■階級としての「非モテ」は存在しない 非モテという階級は存在しない。 もちろん、非モテな個人というのは相も変わらず存在する。それはつまり前段のエントリで指摘した通り、 ・(自己認識)としてモテず ・かつそれをアイデンティティとしている 人々という意味だ。そして、それよりもさらに広げて、「恋愛しろしろ五月蠅い世の中から何となく外れている人」という意味まで非モテを拡張すれば、いわゆる「非モテ的な個人」の存在はむしろ増え続けていると言っていいだろう。 ここで言いたいのは、ある同じような趣味嗜好や利害を持つ人たちの集まりとしての「非モテ」は存在しないという意味だ。 「非モテの人って何がしたいかよくわからない」 とは、(何を