近年の急速なデジタル機器の進化に伴い、発展してきた無線技術。パソコンやゲーム機の無線LANやケータイなど、特に人が集まる都市部では多くの電波が常に飛び交っている。しかし、電波は目に見えないもので、我々はその中を絶えず通り抜けていても実感することはないが、英国でクラブDJをする男性は、電波に身体が過剰に反応する「電磁波過敏症」を2年前から発症。医学界でも実証されていない原因不明の病気に悩まされ、電波が乱れ飛ぶ街を歩けずにいるという。 英国でクラブDJのほか、音楽活動を行っているスティーブ・ミラーさんが異変に気付いたのは2年前のこと。スタジオで無線LANを導入して使い始めたところ、ミラーさんと友人の双方に頭痛やめまいの症状が現れ、作業に集中するのが難しくなった。しかし、機器の電源を落とすと体調が良くなったことから、症状の原因が無線LANにあると気付いたそうだ。 最近では街にも多くの無線LANの