A4数枚程度の判決書を例示 最高裁の司法研修所2008年11月12日16時48分印刷ソーシャルブックマーク 来年5月に始まる裁判員制度にふさわしい判決書はどうあるべきかを研究してきた最高裁の司法研修所が11日、報告書をまとめた。判決書はA4判数枚程度にし、市民も加わった一審の判断を裁判官だけの二審が覆せるのは「(一審が)明らかに不合理」などの場合に限るとした。精神鑑定についても原則1回を提示した。 報告書は簡潔さと短縮化を求めており、裁判員制度の導入に伴って、判決や裁判の進められ方が劇的に変わる将来像を示している。 「分量が多く難しい」「一文が長い」などの問題が指摘されてきた判決書について、報告は模擬裁判を例に取って検討。そのうえで、分量がA4判数枚程度の判決書を例示した。簡潔にすることで、結論に至った経緯や理由が分からなくなるのを避けるため、何を、どういう基準で、いかなる資料から判断した