タグ

ブックマーク / shinsho-plus.shueisha.co.jp (9)

  • 読書する時間がない時代をどう生きる?三宅香帆と読む『ファスト教養』 - 集英社新書プラス

    「役に立つ」知識を手っ取り早く身につけ、他者を出し抜き、ビジネスパーソンとしての市場価値を上げたい。そんな欲求を抱えた人たちによって、ビジネス系インフルエンサーによるYouTubeやビジネス書は近年、熱狂的な支持を集めている。 一般企業に勤めながらライターとして活動するレジー氏は、その現象を「ファスト教養」と名づけ、その動向を注視してきた。「ファスト教養」が生まれた背景と日社会の現状を分析し、それらに代表される新自由主義的な言説にどのように向き合うべきかを論じたのが、『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書)だ。 今回は、レジー氏と同じく会社員として長らく兼業で活動していた、書評家の三宅香帆氏をお迎えし、両氏に「ビジネスパーソンが読書をすること」「ポップカルチャーにおける趣味と労働」をテーマに対談いただいた。誰しもが生活と労働に追われ、「読書をする時間がない」と焦りと不安

    読書する時間がない時代をどう生きる?三宅香帆と読む『ファスト教養』 - 集英社新書プラス
  • 立ち去るために質問するな - 集英社新書プラス

    これまで女性を物語の主軸に据えた人気作品を多く生み出し、『私の男』では直木賞を受賞した桜庭一樹さんは、周司あきらさんと高井ゆと里さんの共著『トランスジェンダー入門』(集英社新書)をどう読んだのでしょうか。 まず架空の〝わたし〟がどのようにこの『トランスジェンダー入門』を読んだかを書いていきたいと思います。どうか、しばらくお付き合いください。 わたしは差別をするような悪い人間ではありません。トランスジェンダーの人たちには平和に暮らしてほしいと、もちろん、心から思っています。ただ、だからといって女性の安全が脅かされるのも間違っているため、悩ましいところです。平成時代のネットミームで「半年ROMれ」というのがあったのですが、現在のトランス差別問題は、へたにROMっていると、トランス女性は危険な存在だというニュースが流れてきて、それはフェイクニュースだとも流れてきて、いつまでも詳しくなることができ

    立ち去るために質問するな - 集英社新書プラス
  • リベラルアーツ大学編 「お金が教養とされてしまうこんな世の中じゃ?」(1) - 集英社新書プラス

    「両学長 リベラルアーツ大学」「中田敦彦のYouTube大学」「日経テレ東大学」…… ここ数年、YouTube上で学問の知識や教養お金のやりくりについて教授するYouTubeがブームになっている。そうしたコンテンツはなぜ「大学」という名前を冠しているのか。視聴者たちは、なぜそうした動画に熱狂しているのか。フリーランスのライターとして、ポップカルチャーやネットカルチャーについて取材・執筆を続けてきた藤谷千明が迫る。今回からは、3回にわたってYouTubeチャンネル「両学長リベラルアーツ大学」をフィーチャー。動画のみならず、書籍、コミュニティ、イベント、さらにコンテンツにとどまらず、シェアオフィスや病院、はたまた工務店まで? 規模を拡大し続ける背景とは? ■謎ライオンの偽リベラルアーツを追え 「こんにちは、両で〜す! 今日も皆さんと一緒に元気にお金の勉強をしていきましょう!」 リベラルアーツ

    リベラルアーツ大学編 「お金が教養とされてしまうこんな世の中じゃ?」(1) - 集英社新書プラス
  • 「知っているつもり」の人こそ読んでほしい本 - 集英社新書プラス

    いま一部フェミニストによるトランスジェンダーに関する言説がSNS上で物議を醸すことも多い中、これまで日フェミニズム理論に大きな役割を果たした江原由美子さんは、周司あきらさんと高井ゆと里さんの共著『トランスジェンダー入門』(集英社新書)をどう読んだのでしょうか。 書は、タイトルの通り、「トランスジェンダーについて知りたい」と思う人が最初に知っておくべきことを書いたである。いわゆる「LGBT理解増進法」の成立等の影響もあり、今年(2023年)においては、インターネットや新聞などのメディアには、トランスジェンダーに関する言説が溢れている。そうであればいまさら「入門」書でもないだろうと思う人がいるかもしれない。しかし、そう思った人こそ、ぜひ書を読んでほしい。いや読む必要があるとさえ、評者は思う。 なぜか。それは現在「トランスジェンダー」について溢れている言説の中には、正確さにおいてかなり

    「知っているつもり」の人こそ読んでほしい本 - 集英社新書プラス
  • 明治時代の読書と労働―自己啓発書誕生の時代 - 集英社新書プラス

    みやけ かほ 作家・書評家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。著作に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』(サンクチュアリ出版)、『副作用あります!?人生おたすけ処方』(幻冬舎)、『妄想とツッコミで読む万葉集』(だいわ文庫)、『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』『女の子の謎を解く』(笠間書院)、『それを読むたび思い出す』(青土社)、『(萌えすぎて)絶対忘れない!妄想古文』(河出書房新社)。

    明治時代の読書と労働―自己啓発書誕生の時代 - 集英社新書プラス
  • 労働と読書は両立しない? - 集英社新書プラス

    みやけ かほ 作家・書評家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)。著作に『人生を狂わす名著50』(ライツ社)、『文芸オタクの私が教えるバズる文章教室』(サンクチュアリ出版)、『副作用あります!?人生おたすけ処方』(幻冬舎)、『妄想とツッコミで読む万葉集』(だいわ文庫)、『(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』『女の子の謎を解く』(笠間書院)、『それを読むたび思い出す』(青土社)、『(萌えすぎて)絶対忘れない!妄想古文』(河出書房新社)。

    労働と読書は両立しない? - 集英社新書プラス
  • テクノロジーの歴史は「機械ぎらい」の歴史 - 集英社新書プラス

    20年前は「ゲーム脳」、今は「スマホ脳」。これらの流行語に象徴されるように、あたらしい技術やメディアが浸透する過程では多くの批判が噴出する。あるいは生活を便利なはずの最新機器の使いづらさに、我々は日々悩まされている。 なぜ私たちは新しいテクノロジーが生まれると、それに振り回され、挙句、恐れてしまうのか。消費文化について執筆活動を続けてきたライターの速水健朗が、「テクノフォビア」=「機械ぎらい」をキーワードに、人間とテクノロジーの関係を分析する。 ■我が心の内側のささやかなテクノフォビア かつて、”冷蔵庫嫌悪(ブリゴリフォビア)”なるものが存在した。19世紀後半のパリでのこと。ブリゴリフォビアたちは青果市場に並んでいた野菜類が、人工的に冷やされて保存されたものだと知った途端に怒り出したのだ。当時の冷蔵庫はまだ電気式ですらない時代。でもそれはばりばり最新のテクノロジーだった。 20世紀における

    テクノロジーの歴史は「機械ぎらい」の歴史 - 集英社新書プラス
  • 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか?【第2回】 – 集英社新書プラス

    M-1が始まった年にコンビ結成。08年には優勝まであと一歩というところで苦杯をなめるも、そのタイトルに挑み続けた「裏・M-1の申し子」、ナイツ。ネタを書く塙は、M-1特有の性質に加え、関東芸人にありがちな、ある「癖」が優勝を難しくしているという。芸人にとって、M-1王者とは何を意味するのか。これから優勝できそうな関東芸人は、誰なのか? 関東芸人の悪い癖 ──去年、M-1で優勝した結成15年目のとろサーモンなんかも、もうベテラン漫才師のようでした。 塙 めちゃめちゃうまいですよね。2015年にM-1が5年振りに復活し、参加資格を従来の結成10年以内から結成15年以内に延ばしたことによって、経験値の高いやつがごろごろいるようになった。競馬で言えば、3歳クラシックから、古馬のレースになってしまったようなもんです。だから、昔ほど強い武器を持っていても通用しなくなっちゃいましたね。それ以上に経験値が

    関東芸人はなぜM-1で勝てないのか?【第2回】 – 集英社新書プラス
  • 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか?【第1回】 - 集英社新書プラス

    今年も8月1日から、いよいよお笑い界の最大の祭典「M-1グランプリ」の予選が始まった。M-1の13回の歴史の中で、関西出身以外の芸人が優勝したのは、04年のアンタッチャブル(関東出身)、07年のサンドウィッチマン(東北出身)、09年のパンクブーブー(九州出身)の3例だけ。そこで関東芸人の聖地・浅草を拠地にし、漫才協会の副会長を務めるナイツの塙宣之に、「関東芸人M-1必勝法」を探ってもらった。インターネットで調べた様々な知識を披露するも、どれも微妙に間違っている塙に土屋がツッコむ「ヤホー漫才」で一躍有名になったナイツは、M-1が始まった年、01年にコンビを結成し、以降、M-1に出場し続けた。そして3度、決勝の舞台に立ち、08年には最終決戦にも進んだ。優勝こそ無いものの、芸歴をM-1とともに歩んだ彼らは、「浅草の星」にして、まさに「裏・M-1の申し子」とでも呼ぶべき芸人でもある。 大阪はブラ

    関東芸人はなぜM-1で勝てないのか?【第1回】 - 集英社新書プラス
  • 1