企業の宣材写真に写るモデルの体形を、「Adobe Photoshop」などのソフトを使って加工することへの批判が世界中で高まっている。フランス政府は10月、レタッチに関する「新たな法律」を施行した。米国のフォトストックサービス大手、Getty Imagesもサービスの利用規約を見直す。今、世界で何が起こっているのか――。 フランスは法律で「レタッチ」明記 「Getty Images」も追随 フランス政府は10月1日、企業が広告などで使用する全ての画像を対象に、被写体であるモデルの体形を実際よりも細くあるいは大きく見せるレタッチ(補正)を施した場合、制作物に「Photographie retouchee」もしくは「Retouched photograph」(仏・英表記。どちらも「レタッチされた写真」の意)と明記することを義務付ける新法律を施行した。 対象となる「レタッチ」の範囲は主に体形で、