僕の家の真ん前には駐車場があるので、家の窓からでも玄関前に出ても、車が出入りする様子が一日中目に入る。僕は車を運転しないから、車のエチケットを見るのは外国文化を観察するようなもの。その反面、目にした出来事がいかにもイギリス的だと思えることもある。 まず、多くのイギリスのドライバーが(ある意味)利他的であることが分かる。誰かが駐車券を他人にあげている姿は、日常的に目にする。つまり、駐車券にまだ数時間残りがある状態で駐車場を出るとき、自動券売機のところに行って、来たばかりの人にタダであげようとするのだ。 おかげで到着したばかりのラッキーなドライバーは、立ち去るドライバーの厚意により数ポンド分の駐車券を節約できる。残り時間のある駐車券を「売ろう」などとする人はおらず、単に人にあげるか、あるいは誰か次に来る人のために券売機のところに置いていく場合さえある。 恐らくこれは、単なる親切心というだけでは