日進月歩というより、秒進分歩で進化している感じのある音声合成、歌声合成の世界ですが、また新たな革命ともいえるAI音声合成ソフトが誕生しました。これまでDTMステーションでも何度も取り上げてきた歌声合成ソフト、Synthesizer Vを開発するDreamtonics株式会社と株式会社AHSと共同開発する形で、もはや人間の喋り声にしか聴こえない音声合成ソフト、VOICEPEAKを発表し、3月11日から発売を開始するのです。Synthesizer Vと同様、Windows、Mac、Linuxでも動くマルチプラットフォームソフトで価格はダウンロード版で23,800円(税込み)となっています。 このソフト「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」という製品名になっていますが、実際には女性3人+男性3人+女の子1人=7人の声を切り替えることが可能なAI音声合成ソフトで、テキストを入力すれば
今年に入り、AI歌声合成の動きが激しく、その進化のすごさ、クオリティーの高さには驚くばかりです。中でも注目すべきは今年2月に彗星のように登場し、フリーウェアとして公開されたNEUTRINO(ニュートリノ)です。これはSHACHI(@SHACHI_NEUTRINO)さんが開発するフリーのソフトであり、これまで東北きりたん、謡子、そしてJSUT(いずれも学術的に公開されている歌声データベースを利用して開発している)の3つの歌声ライブラリが同梱されてました。そこに9月18日、新たに東北イタコが追加されたのです(9月18日現在、公開されている0.400には東北きりたん、東北イタコのみが同梱。それ以外については後日公開される模様です)。 先日、「AIきりたんに次ぐ第2のAIシンガー、東北イタコの歌唱データベース制作プロジェクトのクラウドファンディングスタート」という記事でも紹介し、無事にクラウドファ
1980年に発売されてから40年の月日が経過したローランドのリズムマシンTR-808は、今なお世界中の多くの人から愛されるマシンであり、中古市場では50万円近い価格で売買されています。そのTR-808の新バージョンともいえるRC-808が昨年の8月8日の808の日に無料リリースされて大きな話題となりましたが、今年2020年8月8日、そのRC-808がバージョンアップし、待望のプラグインに対応。従来のスタンドアロン版に加え、WindowsのVSTおよびMacのVST/AUでも使えるようになったのです。 RC-808とはReCreation-808の略であり、「808を新たに作り直した」という意味を込めてネーミングされたもの。開発したのは40年前にTR-808を開発し、後にローランドの社長にもなった菊本忠男さんと、当時ローランドでTR-808を開発していた通称アナログマフィア(Analog M
本日、8月8日、808の日、TR-808の歴史が大きく塗り替えられます。TR-808の上位版もしくは新バージョンといっていい、新ドラムマシン、RC-808が誕生し、これが無料配布されることになったのです。開発したのは40年前にTR-808を開発した菊本忠男(Tadao Kikumoto)さんと、当時ローランドでTR-808を開発していた通称アナログマフィア(Analog Mafia)のみなさん。もちろん、みなさんすでにローランドを引退しているのですが、今も現役バリバリの技術を持ったエンジニアたち。40年前「本当はTR-808をもっと、こうしたかったけれど、当時の技術、当時の予算では成しえなかった」という悔しい思いを胸に、最新のテクノロジーを活用し、その理想を実現させたのです。 ここで採用したのは、その理想の回路をソフトウェア的に実現するという手法。RCとはReCreate=再創造という意味
先日、MOKというアメリカの3人のベンチャー企業が開発したまったく新しいソフトウェアシンセサイザ、Waverazor(ウェーブレイザー)が$150(現在は発売記念キャンペーンで半額の$75)でダウンロード販売が開始されました。これは、今年1月のNAMM SHOWで発表されて、大きな話題ともなったので見かけた方もいるかもしれませんが、現在特許出願中というまったく新しいシンセサイザであり、波形を自ら作っていくというユニークな方式となっています。 フィルターやエンベロープを動かすといった従来のシンセとは異なり、波形そのものをいじって新しい音を作り出すという音源なんです。先日MOKの中心メンバーで、Waverazorの開発者であるRob Rampley(ロブ・ランプリー)さんが来日し、私の事務所に遊びに来てくれたので、これがいったいどんな音源なのか、話を伺いつつ、実際に試してみました。 先日発売さ
WindowsやMacはもちろん、iPhoneにiPad、Android、さらにはLinux、WindowsCEにPalmOSまで、何でも使える強力でマニアックな音源搭載シーケンサ、SunVoxというロシアのソフトがあるのをご存じですか?だいぶ以前からあるソフトのようなのですが、私、全然知らなくて、先日知人から勧められて使ってみました。 非常に独特なソフトで、MIDIシーケンサ機能、ソフトシンセ機能、エフェクト機能などが搭載されており、これ一つで曲が作れてしまうというもの。強いていえばPropellerheadのReasonのようなソフトといったところでしょうか……。ちょっとクセはありますが、かなりマニアックに遊ぶことができるフリーのソフトなので、簡単に紹介してみたいと思います。 見るからにマニアックな感じの音源搭載シーケンスソフト、SunVox フリーソフトといいましたが、フリーなのはW
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高品質なソフトウェアシンセサイザーで定評のあるNative Instruments GmbHは、単体で動作するほか、VSTプラグインやRTASプラグインとしても利用可能な高性能ソフトウェアシンセサイザー「KORE PLAYER」v2.0.2.009を公開した。Windows XP/Vistaに対応するフリーソフトで、現在同社のホームページからダウンロードできる。なお、ダウンロードにはメールアドレスなどの登録が必要。 「KORE PLAYER」は、単体で動作するほか、VSTプラグインやRTASプラグインとしても利用可能なソフトウェアシンセサイザー。4種類のドラムキットを含む50種類の音色を備えており、VST対応の「Music Studio Producer」といったDAWソフトと組み合わせれば、ほかの音源を用意しなくても楽曲を作成できる。 また、各音色を変化させる8つのつまみと8つのボタンを
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