「鳩山首相なくして戦えない」−。東京都庁で十七日、東京五輪招致の出陣式と記者会見が開かれ、鳩山由紀夫新首相にIOC総会出席を熱望する声が相次いだ。四都市が接戦を演じる中でライバル都市は元首級を投入する一方、東京は「顔」が決まらぬまま。政権交代で超多忙のスケジュールとは知りつつ、関係者からは「そこをなんとか!」。 石原慎太郎知事は「ぜひぜひぜひ」と三度も「ぜひ」を使い、「コペンハーゲンで首相のメッセージを発信していただきたい」。東京五輪招致委員会の河野一郎事務総長は、それが「スポーツ界の総意」と強調した。