全従業員解雇、営業停止…あの出版社「民事再生」の道 出版社アスコム再生記(上) この部屋でアスコム再生を指南した八木宏之氏(クリックで拡大) 今年2月に全従業員解雇、営業停止となった出版社のアスコムが再生の道を歩んでいる。破産の危機を乗り越え、3月に民事再生法の適用を申請。7月に再生計画認可にこぎ着け、新刊の出版も再開された。アスコムに残った社員7人と再生を支援した人々の苦闘を追う。 「残念ながら営業停止になります」 2月20日夜。東京・麹町にあったアスコム本社。社長が約40人の社員を集め、全社員の解雇を告げた。 管理部門の社員から「解雇通知」が手渡され、社に預けてあった年金手帳が戻された。そして失業保険の受け取り方についてのレクチャー。25日に支払われるはずだった給料は未払いになった。営業停止前から社内に不穏な空気は広がっていた。同社が外注したライターやカメラマン、デザイナーから「今月の