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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (16)

  • 実存的な苦悩に苛まれる韓国

    韓国のラップ歌手PSY(サイ)が制作し、2億8000万回という再生回数を記録したビデオ「江南(カンナム)スタイル」の驚異的な成功は、韓国の高まる富を示す風変わりな(そして、かなりキャッチーな)兆候だ。 このダンスビデオは、あまりに目覚ましいために「漢江の奇跡」として知られる経済変革により可能になった、美容整形で増強された成金のライフスタイルをやんわりとからかっている。 ところが今、興味深いことが起きている。韓国が国際舞台で文化的、経済的、外交的に自信を深めている時に、国内ではちょっとした実存的な危機が起きているのだ。自殺は劇的に増加しており、出生率は危険なほど低く、有権者は、伝統的な大統領候補を見限って、まだ実力が試されていないIT起業家を支持するという考えを弄んでいる。 豊かになり、世界的に影響力が増す韓国がなぜ神経衰弱に? 国家的な神経衰弱にかかるにしては、おかしなタイミングに思える。

  • 世界恐慌の危機:日本の教訓

    (英エコノミスト誌 2012年8月4日号) 5年に及ぶ危機を経て、ユーロ圏は日流の経済停滞に陥る恐れがある。 今から5年前、状況はバラ色に見えた。2007年8月第1週の投資家と主要中央銀行による予測は、欧米諸国の成長率が2~3%になると見ていた。 だが、2007年8月9日にすべてが一変した。フランスの銀行BNPパリバが、サブプライムローン関連投資で巨額損失が発生したと発表。同じ日、欧州中央銀行(ECB)は950億ユーロ(当時のレートで1300億ドル)の緊急資金供給を余儀なくされた。危機が始まったのだ。 最初の1年間、政策立案者は参考のために日に目を向けた。いや、むしろ悪しき例として見たと言った方がいいかもしれない。 「失われた10年」から得た3つの教訓 日の債務バブルは1991~2001年の「失われた10年」を引き起こした。アナリストは一般に、3つの教訓を引き出した。 日流の経済停

  • ドラゴンの新たな牙:中国軍の実力

    2010年に行われた東南アジア諸国の会合で、中国の楊潔チ外相は、同地域における中国の振る舞いについて次々と不満を浴びせられ、礼儀正しい指導者ならば普通は飲み込んでおきたいと思うような言葉を口走ってしまった。 「中国は大国、ほかは小国。それが事実だ」――。 確かに、その通りだ。国土や人口だけではない。軍事力においても、中国は大国だ。中国共産党は現在、世界最大規模の軍備増強を進めている。それもまた事実であって、世界はこの事実を受け入れなければならない。 中国が軍の近代化を急速に進めていることは間違いない。ただし、実際にどれくらいの金額を投じているかは定かではない。中国の国防予算はここ20年間、ほぼ確実に毎年2ケタの増加を続けてきた。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によれば、中国の2000年の国防費は300億ドル余りだったが、2010年には1200億ドル近くまで増えているという。 20

  • 恐ろしいほど「日本化」してきたユーロ圏

    (2012年4月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ここ数週間、市場がめちゃくちゃな動きを見せる中で、ある驚くべき出来事がほとんど注目されないまま起きていた。2年物国債の利回りに見るドイツの短期金利が先週、二十数年ぶりに日のそれを下回ったのだ。 これは一部の人がしばらく前から薄々感じていたことを裏づけた。ユーロ圏が日化しつつある、ということだ。 過去四半世紀にわたる日の経験に続くことへの不安は、2007年に金融危機が勃発して以来ずっと悩みの種となってきた。理由は簡単だ。それが資産配分にとてつもなく大きな影響を及ぼすからだ。 ドイツの国債利回りに見る日化の兆し 既にその兆しは見えている。ドイツの短期金利ばかりではない。指標となる10年物ドイツ国債の利回りは4月18日、1.63%に低下し、史上最低を更新した。 ほぼすべての人が、ドイツが何らかの形でソブリン債務危機の費用負担を引き

  • 「ルーピー」鳩山に怒り心頭だったオバマ大統領 アジア政策を支えた側近の回顧で明らかに | JBpress (ジェイビープレス)

    いやはや米国のオバマ政権が日の民主党、鳩山由紀夫政権に対し、これほど激しい不信や憤慨を抱いていたとは思わなかった。 特に当時の鳩山首相の「東アジア共同体」構想にオバマ政権はびっくり仰天し、反米の極致として怒り心頭に発していた、というのである。 まさに日米同盟の深刻な危機だった。米国側のこんな真相がオバマ政権の対日政策の中核にいた元高官によって明らかにされた。 オバマ政権が鳩山政権に抱いた4つの心配 この暴露はオバマ政権の国家安全保障会議の東アジア担当上級部長を務めたジェフリー・ベーダー氏が今月出版した『オバマと中国の台頭』(ブルッキングス研究所刊)という新著に記されていた。 ベーダー氏はオバマ政権誕生冒頭の2009年1月から2011年4月まで大統領のそばにいて、日をはじめとするアジアへの政策について助言する同上級部長のポストに就いていた。日についての回顧は同書の第5章「日自民党

    「ルーピー」鳩山に怒り心頭だったオバマ大統領 アジア政策を支えた側近の回顧で明らかに | JBpress (ジェイビープレス)
  • ユーロ危機、「三十年戦争」の不気味な教訓

    (2011年12月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 今回の金融危機では過去の歴史との比較がいくつか行われている。特に引き合いに出されるのは1930年代の大恐慌だ。筆者はユーロ圏危機について、別の比較をしてみたい。1618年から1648年にかけて欧州の中央部を荒廃させた三十年戦争である。 ユーロ圏危機もあのおぞましい戦争も、パワーシフト(勢力の転移)が突然生じる中で起こった。どちらも一見大したことのない事件が引き金となり、信じられないほど複雑な状況に発展した。 地域内のパワーシフトが突然生じたことも共通している。1618年以前の神聖ローマ帝国は、新教派(プロテスタント)の選帝侯と旧教派(カトリック)の選帝侯によってほぼ2等分されていた。ところが1617年、7人の選帝侯の一角を占めたボヘミア王にカトリック教徒のフェルディナント2世が即位すると、勢力のバランスが崩れた。 実際の戦争はその

  • 村田メールと旧内務省 | JBpress (ジェイビープレス)

    MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 南相馬市に副市長として総務省から出向している村田崇氏(37歳)から、坪倉正治医師(29歳)に送られたメールが問題になっています。坪倉医師は6年目の若手医師で、東京大学医科学研究所の大学院生です。 震災後、4月より相双地区に入り、5月より、南相馬市立総合病院の非常勤医師として、ホールボディカウンター(WBC)による内部被曝の検査、幼児の内部被曝を調べるための尿のセシウム検査(体が小さすぎるとWBCが使えない)、検診、被曝についての健康相談、さらには除染にまで関わってきました。 南相馬市立総合病院の医師の中では、被曝について、最も詳しい専門知識を有しています。 坪倉医師はWBCや尿のセシウム検査の技術的問題についての知識を深めるために、東京大学理学部物理学科の早野龍五教授を訪問しました。ここで、早野教授から南相馬市の桜井勝延市長に対し、早野教授側の費用

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    Scatterbrain
    Scatterbrain 2011/12/30
    実際に、福島県の復興予算要求は火事場泥棒とでも言うべきものでした。復興とは、被災者の生活が再建されることですが、福島県は、復興予算を、被災地や被災者に振り向けず、県立医大病院に病棟を建設するなど、本来
  • ユーロに明るい未来はない

    (2011年10月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) バンザイ! ユーロ圏の危機は今週日曜日、23日の欧州連合(EU)首脳会議で解決する――。先週日曜日に閉幕した主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の参加者たちはそう示唆した。そのような期待は、果たして現実になるだろうか? 答えはノーだ。 期待できない週末のEU首脳会議 確かに、ユーロ圏がこの緊急事態を管理する方法を見いだすことは、可能性は低いとしても、考えられないことではない。しかし、ユーロ圏がこの病を治すことは考えにくい。加盟国がユーロ圏の危機の性質を認めようとしないことや、それが慢性的な症状であることがその理由だ。 無理からぬことだが、世界規模の金融ショックの再来を恐れるほかの国々はユーロ圏諸国に対し、政府と銀行の流動性不足や支払い不能という互いに絡み合った危機に対処するようかなりの圧力をかけている。G20の大臣

  • 日本食大好きロシア人、原発事故で買占に走る モスクワの和食レストランは超満員、閑古鳥のロンドンと好対照 | JBpress (ジェイビープレス)

    4月29日に催行された英国王室ウィリアム王子の結婚式の直前にロンドンに数日間滞在する出張があって、久々にロンドンの日料理店を覗くことができた。 ピカデリー周辺、オックスフォード街、オールドボンド街、リージェント街など、名だたるショッピングエリアは観光客であふれ返り、モスクワくんだりから出てきた筆者などは人酔いをしそうなほどの活況を呈していた。 そんなロンドンはまた、ヨーロッパにおける和レストラン発祥の地でもあって、あらゆる業態の和店が集積している。 筆者は、数ある業態の中でも寿司を中心に手軽な価格で和を提供するチェーン店に興味があって、この4~5年いくつかの店で定点観測を続けている。対象にしているレストランチェーンは現地在住の日人もよく知っている店ばかりだ。

    日本食大好きロシア人、原発事故で買占に走る モスクワの和食レストランは超満員、閑古鳥のロンドンと好対照 | JBpress (ジェイビープレス)
  • そこは「忘れ去られた被災地」だった 津波に押し流された岩手県・野田村で見たもの | JBpress (ジェイビープレス)

    この取材がなければ、私はこの村の存在を知ることもなかっただろう。旅行者が訪れる観光名所もない。赤い鳥居の鎮守を中心に人々が暮らす、穏やかで慎ましい村である。 八戸市から国道45号線を南下するドライブ旅行なら、左手に広がる太平洋と浜がおりなす絶景に見とれているうちに、右手の田畑に点在する家や商店に気を留めることもなく、そのまま通り過ぎてしまうかもしれない。 3月11日、そんな美しい北国の田園風景は失われてしまった。 両側に田園と山林が続く中を20分ほど走っただろうか。村のゆるキャラ「鮭の子のんちゃん」の巨大な像を右手に過ぎたあたりから、風景がどこか異常なことに気がつく。両側の家が片っ端から壊れ、傾き、あるいは崩れて建材とゴミの山になっている。商店はどれも、1階が骸のようにぽっかりと空洞になっている。津波が押し寄せて1階を洗っていったのだ。 これは一体何なんだ。海はどこにも見えない。なのに、得

    そこは「忘れ去られた被災地」だった 津波に押し流された岩手県・野田村で見たもの | JBpress (ジェイビープレス)
  • 災害派遣、現場自衛官から上がる悲痛な声 なぜ政府は現場が活動しやすいように手を打たないのか | JBpress (ジェイビープレス)

    美化することなく、英雄扱いすることなく、感謝も、慰労も求めておりません。ただただ、被災者の安心と被災地の復興のために必要な装備と、活動に対するご理解をいだたきたくて、国民の皆様にお伝え致します。 1.被災地の実情 多くの被災者は、想像を絶する悲しみや心身の苦痛を伴いながらもなお、冷静さを保って不自由な生活に辛抱されておられます。 しかしながら、被災地の現実は、きれいごとや美談ばかりではありません。 被災地では、地震および津波発生以来、避難者の自宅への不法侵入による窃盗や、ドラッグストアやスーパーからの商品窃盗、銀行その他のATMや金庫の破壊および盗難、車両の給油口をバールでこじ開けてのガソリン窃盗なども発生しています。 被災者に生活物資を法外な値段で売りつける輩 また、地元住民ではない人たちが自警団の目や警察の巡回をかいくぐって窃盗行為を行ったり、東京ナンバーの車両が、避難所周辺でロウソク

    災害派遣、現場自衛官から上がる悲痛な声 なぜ政府は現場が活動しやすいように手を打たないのか | JBpress (ジェイビープレス)
  • 畜産農家の無念を誰が分かってくれるのか 元屠畜場作業員として読み解く口蹄疫パニックの裏側 | JBpress (ジェイビープレス)

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  • 口蹄疫で壊滅の危機も、日本の畜産業 責任重い、平和ボケした政府、マスコミの稚拙な対応 | JBpress (ジェイビープレス)

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    口蹄疫で壊滅の危機も、日本の畜産業 責任重い、平和ボケした政府、マスコミの稚拙な対応 | JBpress (ジェイビープレス)
    Scatterbrain
    Scatterbrain 2010/05/22
    「ワクチンを接種して感染を防いだ場合でも、ワクチンを接種した家畜を屠殺することが検討されている。ワクチンを打った家畜をすべて殺処分してしまえば、口蹄疫の抗体を持った家畜がいないことになり、口蹄疫の非発
  • 口蹄疫で壊滅の危機も、日本の畜産業 責任重い、平和ボケした政府、マスコミの稚拙な対応 | JBpress (ジェイビープレス)

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    口蹄疫で壊滅の危機も、日本の畜産業 責任重い、平和ボケした政府、マスコミの稚拙な対応 | JBpress (ジェイビープレス)
    Scatterbrain
    Scatterbrain 2010/05/22
    「死に至る危険性がそれほど高くない病気ではあっても、家畜の口蹄疫の場合には、体力が著しく消耗して商品価値がなくなるために、ほかの家畜に感染しないように、感染が判明した時点で屠殺される。ウイルスの感染力
  • 赤と黄色の枠を超えたタイの危機  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2010年5月4日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) タイのことを悪く思える人がいるだろうか。人々は愛らしく、海辺は神々しく、グリーンチキンカレーは絶品だ。 タイを称賛する多くの人に言わせると、度重なるクーデターやすぐに消えてなくなる憲法といった明らかに問題を抱えたこの国の政治歴史は、見た目ほどには悪くない。それは、これまでタイを外国からの投資や外国での休暇のお気に入りの目的地にしてきた奇妙な安定を覆い隠しているという。 確かに、大きな貧富の差は存在する。だが、東南アジアにそれが存在しないところがどこかあるだろうか。それでも人々は、現状にある程度満足しているように見えるし、少なくとも飢えている人はいない。オクスフォードで大学教育を受けた現在のアシピット・ウェーチャチーワ首相でさえ、十分に好感の持てる、そして追放するにはひどく魅力的な人物のように見える。 だが、冷たいシャワーを浴びるとい

  • 近隣窮乏化政策に踏み出すユーロ圏  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2010年5月19日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ユーロ圏が崩壊する可能性はあるだろうか? 最近までは、「それは絶対にない」というのが筆者の答えだった。通貨同盟が賢明なアイデアだと思っていたからではない。通貨同盟は危険なアイデアだと考えていたし、ユーロ圏北部の中核国と大きく異なる新規加盟国を受け入れる決断によってリスクは増していた。 しかし、通貨同盟を機能させようとする決意は、欧州主要国の政策の根幹を成しているように見えた。これは今も真実なのだろうか? 筆者には分からない。 では、一体何がうまくいかなかったのか? 今、何が起きているのか? 次に何が起きるのか? そして、これはユーロ圏と世界経済にとって何を意味しているのか? 危機の根原因は財政問題なのか? 最初の問いについては、危機の根にあるのは財政の問題だというのが欧州の正統派の考え方だ。ウニクレディトのチーフエコノミスト、マ

    Scatterbrain
    Scatterbrain 2010/05/21
    ユーロ圏周縁
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