津田大介(以下、津田):なぜこんなに急にフェイクニュースを使ったハイブリッド戦(直接的に兵器を使った戦争ではなく、サイバー攻撃などを駆使した他者への攻撃)が普及したのかをひと言で言うと、異様なコストパフォーマンスのよさです。 一田和樹(以下、一田):そうです。ソーシャルメディアの普及によって、急速にコストダウンが図られました。 津田:昔は新聞やテレビなどのマスメディアを通じて大衆に情報を届ける手段がなかった。今は理論上、数千円程度の通信料とTwitter、Facebookアカウントがあれば、ほぼ情報発信コストゼロで、ときには100万人、1000万人、1億人にフェイクニュースを届けることができる。この大きな情報環境の変化がすべての原因になっていると言ってもいい。ネットやソーシャルメディアが普及したことで、それまでマスメディアによる寡占状態だった情報流通が民主化したわけです。 一田:肯定的に言
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