どんなものでも電力源にしてしまう技術屋の根性を感じました。 米国のMIT(マサチューセッツ工科大学)で行われた研究によれば、世界初のバッテリーも電源ケーブルも必要ない超省エネ水中カメラを開発した、とのこと。 新たに開発されたカメラは船のスクリュー音や魚の起こした水流など、水中の音波を電力に変換することが可能であり、他社の最新の低電力水中カメラにくらべてわずか10万分の1の電力しか消費しません。 また普通のワイヤレスカメラは撮影したデータを外部に送るために、電波や光信号など、なんらかのエネルギーを放出する必要がありますが、開発されたカメラはそのようなエネルギー放出なしに、データの抽出が可能とのこと。 いったいどんな方法を使って外部にデータを届けているのでしょうか? 研究内容の詳細は2022年9月26日に『Nature Communications』にて公開されています。
戦いの喧騒だけでは不十分だとでも言うかのように、人類は音を戦争に利用してきた。 大きな爆発音や雄叫びで敵に恐怖を与えたり、笛の音で騎兵を混乱に陥れたりと、音を使った戦術は古代から使用されてきた。 以下では、人類が戦いで音をどう利用してきたのか見ていこう。最初は心理的な効果を与えるのが狙いだったが、近年では物理的ダメージを与えるほどに、音の利用は進化している。
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 中国の南京大学、香港理工大学、香港城市大学の研究チームが発表した論文「Knowledge-enhanced Black-box Attacks for Recommendations」は、ユーザーに応じてお勧めするコンテンツを選ぶレコメンダーシステムにハッキング攻撃を仕掛ける手法を提案した研究報告だ。 顧客にパーソナライズされたサービスを提供することを目的としたレコメンダーシステムは、ソーシャルメディアや電子商取引を含む多くのアプリケーションドメインで広く使用されている。 レコメンダーシステムは、Recurrent Neural Networks(RNNs)やGraph Neural Ne
シャープは9月21日、オーブン・電子レンジ「ウォーターオーブン ヘルシオ」と自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」のカスタム音声に、石川界人さん・江口拓也さん・黒田崇矢さん・諏訪部順一さん・武内駿輔さん・森川智之さん6人の声優を追加した。同日から販売を始めており、価格は音声コンテンツ1つ当たり3000円。 これらのヘルシオ製品は発話機能を持ち、発話部分を声優やアニメ/ゲームキャラクターの声にカスタマイズするサービス「COCORO VOICE」に対応している。これまでも、声優の緒方恵美さんやゲーム「THE IDOLM@STER」「戦国BASARA」のキャラボイスなどに対応していた。 今回追加となった6人の声優のうち、諏訪部順一さんについては諏訪部さんがTwitterで「そろそろ調理系家電ボイスのお話が来ても良い頃では?」とツイートしたところにシャープが公式アカウントでリプライし、その後オファー
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 岐阜大学の研究チームが開発した「MEcholocation」は、舌打ちの反響音で周囲の障害物を把握する能力を体験できるVR(バーチャルリアリティー)システムだ。舌打ちした音が複数のボールとしてバーチャル内で見え、そのボールの跳ね返りを手掛かりに周囲の机や壁を把握する。実際の部屋を舞台に、舌打ちの反響音を確認しながら暗闇内の障害物を回避して部屋の脱出を目指す。 全盲のダニエル・キッシュさんは、目の代わりに舌打ちの音の反響によって世界を見ているという。これはコウモリやイルカが超音波の反響を用いて自身の位置を把握するエコロケーション(反響定位)に似ている。 舌打ちによる短い音を使い、物体に跳ね返
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 米フロリダ大学の研究チームが発表した論文「Who Are You(I Really Wanna Know)? Detecting Audio DeepFakes Through Vocal Tract Reconstruction」は、音声生成モデルで作成された合成音声を見抜く検出器を開発し検証した研究報告だ。音声から声の通り道「声道」を作成して、その声道から人の音声か偽物の音声かを識別する。精度は99%以上だという。 人の声をまねた合成音声はロボットっぽい音で出力されていたが、近年では機械学習モデルの進歩により、合成音声の品質は劇的に向上して人間っぽい音で出力されるようになってきた。人間
10月4日午前7時22ごろ、北朝鮮から弾道ミサイルが発射され、政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)で警戒を促した。地震発生時の警戒音はたまに聞くことがあるが、ミサイル発射時の音は聞くことも少なく、驚いた人が多いだろう。 Twitterでは「Jアラートの音怖い」「ドキッとしてしまう」「気持ち悪い」といった反応が見られた。 消防庁の説明によるとJアラートは「対処に時間的余裕のない事態に関する情報を緊急速報メール、防災行政無線などにより、国から住民まで瞬時に伝達するシステム」のこと。聞く人をドキッとさせるのは当然の仕様ともいえる。 今回は、Jアラートなどで使われる音がどのように不快さを演出しているのかを音楽的な視点から分析してみた。 本記事は警戒音のサンプル音声が複数を掲載するため、音声再生時は周囲への配慮や、心理的負担を軽減する工夫をすることをおすすめする。 「国民保護サイレン」 不協和音
日本時間の2022年11月4日、動画配信サービスのNetflixが月額790円の「広告つきベーシック」プランをスタートさせました。以前までの最安プラン「ベーシック」よりも200円安い代わりに、広告が表示されたり、コンテンツをダウンロードできなかったりする制約があります。 Our Newest Plan - Now Available From $6.99 a Month - About Netflix https://about.netflix.com/en/news/our-newest-plan-now-available-us Netflix、毎月790円から楽しめる新プランを提供へ - About Netflix https://about.netflix.com/ja/news/announcing-basic-with-ads-ja Netflix広告つきベーシックプラン ht
インボイス制度は、取引の正確な消費税額の把握を目的に2023年10月に始まる消費税計算の新しい仕組み。対応した請求書は適格請求書(インボイス)と呼ばれ、記載のフォーマットが定義されるほか、金額によらず送り手、受け手ともに保管義務が発生する。適格請求書は、課税事業者でかつ事前に申請を済ませた適格請求書発行事業者しか作成できない。 免税事業者からの仕入れについては、消費税分の控除ができなくなるため、税額負担が増加する。個人事業主も含め、すべての企業に影響がある大きな制度改定のため、関心が高まっている。 関連記事 デジタルインボイス規格が正式版に 民間20社がPeppol対応表明 デジタル庁は、デジタルインボイスの国内標準仕様のバージョンアップを行い、「Peppol BIS Standard Invoice JP PINT Version 1.0」(Peppol)として公開した。同日、デジタルイ
ウクライナ情勢の報道で「カミカゼ」という言葉を使わないで──米国の非営利団体Asian American Journalists Association(AAJA)などは10月21日(現地時間)、報道機関向けにこんな声明を出した。ロシアによる無人ドローンを使った自爆攻撃が「カミカゼ・ドローン」の名で報じられていることを受けた対応という。 AAJAなどは、報道ではカミカゼという言葉が不正確に使われており、アジア系アメリカ人などへの偏見につながる恐れがあると主張。「第二次大戦における大日本帝国の侵略のイメージを呼び起こし、アジア人、アジア系アメリカ人、太平洋諸島に住む人への有害な偏見につながる可能性がある」として、代わりに「self-detonating drones」(自爆ドローン)や「self-detonating UAVs」(自爆UAV)といった言葉を使うよう求めている。 「“神風特攻”
TBSがJNN(Japan News Network)の系列28局と共同で立ち上げたニュースサイト「TBS NEWS DIG Powered by JNN」が好調です。4月にローンチしてから9月には早くも月間PVが1億6000万を突破しました。 TBSと28局が全国から伝えるバラエティ豊かなコンテンツはいつ訪れても楽しく、ついついクリックしてしまいます。そんな「TBS NEWS DIG」はどのように誕生して、何がウケていて、どんなビジネスを目指しているのか。TBSで事業を推進する南部諒生氏と永井雅人氏、そしてメディアの収益化を支援するフォーエムの作増志郎氏にお話を伺いました。 ―――「TBS NEWS DIG 」は2022年4月にJNN28局のニュースサイトとして誕生しました。どのような経緯で企画が進められたのでしょうか? 南部: もともとTBSでは「TBS NEWS」というニュースサイト
★支持率低迷に苦しむ首相・岸田文雄。党の重鎮詣ででしおらしくしているようだが本当にそうだろうか。前経済再生相・山際大志郎を予算委員会で盾に使い、旧統一教会問題をだらだらと長引かせ、その山際のクビを差し出す代わりに立憲民主、日本維新の会の野党1党、2党を抱き込んで、自民・公明を入れた被害者救済の法整備協議会を設置。これで国民民主、共産を排除し院内の野党共同歩調をつぶした。 ★続いて1日、この協議会の4回目の会合で自公は被害者家族の損害賠償請求やマインドコントロールの扱いで課題が残るとして、今国会での成立先送りを提案。時間稼ぎを始めた。ここがみそ。旧統一教会問題を避けたいのは予算委員会での首相答弁だけ。実はそれさえクリアすれば、これからもだらだらとこの問題に野党やメディアが血道を上げていてくれた方が、ほかの問題に興味を持たない分ありがたいという考えがあるのではないか。まして立憲と維新主導で協議
英国の高級車メーカー、ロールス・ロイス・モーター・カーズは18日、同社では初となる完EV「スペクター(Spectre)」を発表した。ロールス・ロイスは、2030年までにすべてのモデルを完全電気自動車化するとの目標を掲げており、スペクターがその最初の1台となる。 車両のサイズは、全長5453mm、全幅2080mm、全高1559mmとロールス・ロイスらしく貫禄のサイズ。車重重量は2975kgとなっている。EVでこのサイズ、重量となると航続距離が気になるが、公表されているのは暫定データながら現時点では WLTP準拠値で320マイル(約520km)とのこと。 すでに、スペクターは受注可能で、納車は2023 年第4半期の予定だ。肝心のスペクターの価格だが、「カリナンとファントムの間に位置づけられる予定」(同社リリース)とのことなので、おそらく、5000万円代の価格となることが予想される。 ロールス・
主人公が音速で移動できるスーパーヒーロー映画を見たことがあるだろうか。フィクションの世界だけでなく、約1マイル(約1.6km)4.69秒という音速飛行が、米航空宇宙局(NASA)によって実現するかもしれない。 NASAの前身である航空諮問委員会(NACA)は1947年、ロケットエンジン駆動の航空機「Bell X-1」を超音速で飛行させている。この歴史的な飛行から75年を経て、NASAは再び超音速飛行に挑戦する計画だ。 X-1の飛行では、カリフォルニア州モハーベ砂漠の上空にソニックブーム(衝撃波)と呼ばれる爆音がとどろいた。このソニックブームは、X-1がそれまで突破は不可能と考えられていた音速の壁を破ったことで発生したものだ。 NASAは「Quesst」(Quiet SuperSonic Technology:静音超音速機)ミッションで再び、ただしはるかに効率的な方法で、音速の壁を突破しよう
アメリカの10代の若者が最も好きな外食チェーンはチックフィレイであることが、パイパー・サンドラーの最新調査で分かった。 同社が半年に一度行っているZ世代を対象としたこの調査では、スターバックスやチポトレも10代に人気があることが分かった。 チックフィレイは2021年、アメリカの外食チェーンの中で売り上げが3位だった。 アメリカの10代の若者が最も好きな外食チェーンはチックフィレイ(Chick-fil-A)であることが、パイパー・サンドラー(Piper Sandler)がZ世代を対象に半年に一度行っている調査で分かった。 パイパー・サンドラーの報告書『Taking Stock with Teen』は、10代の若者たちの好きなブランドや行動、習慣を追っていて、最新調査は1万4500人を対象に実施した。 チックフィレイは回答者の15%が「好きな飲食店」にその名前を挙げ、2021年秋、2022年春
強調される「海外」 昨年より、今後の活動について、より具体的に話し合う時間が増えました。グループの活動のことから個人の人生について、時間をかけて本音で話し合った結果、大切にしていることは同じでも、海外での活動をはじめとして、それぞれの目指したい方向が異なることもわかりました。 2022年11月4日「King&Princeより大切なファンの皆さまへご報告」『Johnny's net』(太字は引用者による) 昨日11月4日の深夜、ジャニーズ事務所の5人グループ・King&Princeのメンバー3人の脱退が突然発表された。岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太は来年5月にグループを脱退し、平野と神宮寺は同時に退所。リーダーの岸優太も映画などの仕事を終えて、秋には退所するという。冒頭に引いたのは、ファンに向けて発せられた言葉だ。 脱退の理由を簡単にまとめれば、「方向性の不一致」ということになるだろう。だが、
画期的だった『72時間ホンネテレビ』 5年前の2017年11月、動画配信サービス・AbemaTV(現ABEMA)において『72時間ホンネテレビ』が生配信された。11月2日から5日まで延べ4日間、タイトル通り72時間にわたる異例のバラエティ番組だった。 出演する元SMAPの稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3人は、その2ヶ月前にジャニーズ事務所を退所した。SMAP時代のチーフマネージャー・飯島三智氏が設立したCULENに所属することを発表してから、1ヶ月ちょっとが過ぎていた。 この時期、香取の地上波レギュラー番組はふたつ終了し、草彅と稲垣の番組も後に終了する。独立・移籍すると干される──彼らの目の前には、当時の“芸能界の掟”が立ちはだかった。 だが、「新しい地図」として活動を始めた彼らが即座に選んだのは、インターネットメディアだった。『ホンネテレビ』で従来と変わらぬ姿を見せただけでなく、同番組でY
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