安倍首相演説に猛反発=日本を十字軍扱い−「イスラム国」 【エルサレム時事】過激組織「イスラム国」とされる組織が20日公表した日本人2人の殺害を警告したビデオ声明は、安倍晋三首相が17日にカイロで行った中東政策に関する演説で過激主義を封じ込めるために「中庸が最善」と訴えたことに激しい反発を示した。警告は演説への報復として表明された形だ。 声明は、日本が「十字軍」に加わろうとしていると指摘した。十字軍は、イスラム過激派がキリスト教徒中心の欧米諸国を批判する際に使用する表現で、日本を欧米と同様の「主敵」と位置付けようとしている。 安倍首相は演説で、イスラム国対策として、シリア周辺国難民などへの支援を中心に2億ドル程度の無償資金協力を行うと表明。エジプトの安定を優先するため、強権体質が指摘されるシシ大統領と協力してテロ対策に取り組む決意も示していた。 エジプトでは、イスラム国に忠誠を誓う過