電力需要は伸びないのに老朽原発動かしてどうするのだろうか? 規制委員会はロートル原発の寿命延長を認可した。これは朝日新聞「40年超の高浜原発、初の運転延長認可 例外が続く恐れ」のとおりである。 だが、それまでして原子力発電をする必要はない。 なぜなら電力需要は伸びず、安価な石炭火力や太陽光シフトが進むためだ。 ■ 電力需要は伸びない 今後、日本は電力需要が伸びる見込みはない。人口減と第二次産業から第三次産業へのシフトといった構造がある。人口が減れば住居用の電力は増えないし、産業構造も製造業からサービス業への変化が続いており、動力用電力も増えない。 この構造からすれば、熱源の電力化が多少すすんだ所で電力はそれほど必要はなくなる。 さらに、それでもなお大電力を必要とする事業所は自前で発電をする。電力会社から買う電気は価格が高いためだ。これは今までも相当に進んではいるが、石炭や石油、ガス価格の低