日弁連、終身刑反対の意見書 「処遇困難に」2008年11月19日20時14分印刷ソーシャルブックマーク 死刑と無期懲役刑の間に終身刑を設ける議論が国会で出ていることをめぐり、日本弁護士連合会は18日の理事会で、導入に反対する意見書を賛成多数で可決した。厳罰化が進み、現行の無期懲役刑でも実質的に終身刑に近い事例があることを問題視。「仮釈放のあり方を見直し、死刑の存廃について検討することなく、終身刑を創設することには反対」と主張している。 終身刑をめぐっては、死刑に反対、賛成両方の立場から導入を目指す意見がある。来年5月に裁判員制度が始まるため、「死刑と無期懲役刑のギャップが大きすぎて裁判員となる市民の心理的負担が大きい」という点からの賛成論も出ていた。 こうしたなかで、超党派の国会議員らが終身刑創設法案を目指して動き出したため、日弁連も7月からワーキンググループで検討してきた。 意見書では、