久しぶりに本を読みました。新書で「下流喰い」消費者金融の実態、という本。テレビにもよくでている須田慎一郎さんの本。おもしろかったです。 ポイントはふたつ。 (1)消費者金融業界がいかに悪であるか、の徹底的な証明&説明 (2)下流と下流で騙しあう構図の指摘 ★★★ (1) について、非常に具体的でビビッドです。 「サラ金は、資金ニーズがあるから応えているのだ」とか「借りた金は返すべき」という、業者側がよく使う「一見なるほど」な言葉の「大嘘」をきちんとついていて、読み手が確固たる意見を持てるようになります。 また、グレー金利の意味を具体的に計算してみせたり、サラ金の顧客像のデータを明示することで、数字の意味するところがよくわかります。 (2) はユニークな視点。これぞ格差問題、って感じです。 ここでは、「サラ金によって人生を滅ぼされる人」も「サラ金側」も実は「同じ層の人間である」ってことを言っ