ベーシックインカム。生存保障についてアリガタイ念仏があるとふきまくるのなら、その念仏となえながら生活保護をめぐる現実の苦闘のなかにダイブするがいい。舫(もやい)のことをいうのはいい。それならより長期にわたって生保取得をめぐるたたかいに挺身してきた全生連のこともいえ。共産党系だからといってそのたたかいを無視するいわれはない。第二の朝日訴訟たる現在の生存権裁判をささえているのはこの連合会につどう人々ではないか。あるいは公扶研の歩みにしても同様だ。ケースワーカーの組織だからといって見向きもしないでいいわけはない。あるいは日雇‐野宿労働者運動のなかからたちあがった生存運動もそうだ。派遣村だけが失業補償としての生活保護の取得に活躍したのではない。そうして、個人的な闘争が記録されぬまま存在しつづけていることについても想像力をもて。 生活保護法がうたう理念を現実のものとすべく、現実の泥沼のなかではいずり