1939年、ハーバード大学の研究者たちは「健康的な高齢化の心理社会的予測因子を特定」するための縦断研究に着手しました。 現在もまだ続いているこの研究では、高齢期の幸福ときわめて強い相関のある唯一の因子は、個人的な人間関係の質であることが示されています。友情は、富や名声、知力、地位よりも重要なものなのです。 それとは逆のケースについて、ハーバード大学医学大学院の教授で精神分析医のRobert Waldinger氏は、こう話しています。 自分が望む以上に他者から孤立して生活している人は、孤独ではない人と比べると、自分をあまり幸福だと思わず、中年期の早い時期に健康が下向き、脳機能が早く低下し、寿命も短くなります。 とはいえこの研究は、どうすれば良い友人関係を保てるのかについては語っていません。 友情の維持に必要とされる微妙な世渡りについては、これまでに何冊も本が書かれていますが、この記事で紹介す