新型コロナウイルス対応などをめぐり、連日、国会で野党の厳しい追及にさらされている岸田文雄首相。支持率は堅調だが、日本のリーダーとしてさらに一皮むけるには何が必要なのか。世界中の政治家の演説内容を研究してきたパフォーマンス学の第一人者、ハリウッド大学院大の佐藤綾子教授を訪ねると、キーワードは「脱・朗読」だという。パフォーマンスの観点から読み解いた日本のリーダーの欠点とは。【聞き手は経済部・赤間清広】 演説で重要なのは「アイコンタクト」 ――岸田首相の国会質疑などを見ていると、失点を避ける「安全運転」ともいえる答弁が目立ちます。 ◆象徴的な演説があるの。東京などに「まん延防止等重点措置」の適用を事実上決めた1月18日の記者会見。記者との質疑が始まると、「えー」「あー」という「言葉癖」が最初の5分だけでそれぞれ30回近く出てくる。なぜか。手元の紙を読んでいるからです。質問を受けると「えー」「あー
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