福島、宮城、岩手の3県沖で水揚げされた鮮魚や水産加工品を販売する店舗「三陸常磐 夢市楽座」が15日、東京・豊洲市場(江東区)にオープンした。東北が誇る「三陸・常磐もの」の魅力を首都圏でアピールし、東日本大震災で被災した3県の水産業の復興を後押しする。店舗の設置期間は来年2月まで。 豊洲市場の水産仲卸約460業者でつくる東京魚市場卸協同組合が復興支援の一環として店舗の設置を企画。「夢市」の看板を掲げた店舗は、市場内で一般客が入場できる水産仲卸売場棟4階「魚がし横丁」の一角にあり、仲卸がプロの目利きで選んだ鮮魚の刺し身や切り身、缶詰などの加工品を取り扱っている。夢市の近くにあるスペースには3県の食文化や伝統行事の魅力を伝えるブース「楽座」を設けた。 セレモニーが行われ、同組合の早山豊理事長が開店を告げる鐘を鳴らすと、店内は新鮮なカツオの切り身やホタテなどを買い求める来場者でにぎわった。 早山理