2016年に建物の建て替えのため一時休業していた渋谷パルコが、11月22日にリニューアルオープンした。73年に開店し、40年以上渋谷の文化状況に影響を与えてきたこの施設の営業再開は多くの人々に喜ばれているが、ある点については落胆の声が上がっている。新生渋谷パルコには、「本屋」が入っていないのだ。 そして、本屋を持たない形で渋谷パルコが復活したことは、現代日本における「中間領域的な本屋」の成立し難さを象徴しているのではないかと、小さな個人書店の経営者である私は考えている。 サブカルをセゾングループ資本が下支えしていた時代 休業前の渋谷パルコPart1では、86年にロゴス渋谷店(洋書専門店)が、93年にはP-BC渋谷店(2004年にリブロ渋谷店に店名変更)がオープンしており、途中12年には両店が統合されパルコブックセンター渋谷店としてリ・オープンする経緯を挟みながら、本屋テナントとして長年営業
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