日本のエネルギーを考えた場合、原子力に頼らない、原子力の比率を減らすとした場合、自然エネルギーはコスト以外の面でも、まだ課題が多く今からの実現していく具体的なプランにはなりにくい。しかしエネルギーの確保の問題は待ってはくれない。これからの日本のエネルギーは自然エネルギーを補助的に利用しながら、主力としては火力発電になるだろう。 化石燃料は日本では、ほとんど資源がなく、燃料を輸入することになる。特に石油は、産出する地域が限られており、産油国に主導権を握られているため、エネルギーの安定供給という点からは不安が残る。一方化石燃料の中で最もそうしたリスクが少ないものが石炭だ。石炭は世界中で産出し、一部の国や地域に頼るということもなく、埋蔵量もまだ豊富にあるとされている。日本の火力発電の燃料は石油ショック以降、石油への依存を下げ、天然ガスと石炭に割合をシフトしてきた。現在火力発電の燃料は天然ガスが約