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  • 「赤チン」~ある水銀化合物の歴史~ | Chem-Station (ケムステ)

    【注】記事にて公害汚染を正当化しようという意思は一切なく、「特定の水銀化合物薬品に関するトピック」です。記事により何らかの苦痛を感じられる方がおられましたら善処し改編致しますので、その旨ご指示頂きますようお願い申し上げます。 Tshozoです。先日包丁で指を切ってしまい、〇キロンを振り掛けてしみて苦悶しているときにふと思い出した抗菌剤「赤チン」。小さい頃、よくキズに塗ってもらいましたが、ひどく滲みたという記憶がありません。他の方々もそうだったのではないでしょうか、特に30歳以上の方々。 この赤チン、そう言えばあるときを境にスパッと家の救急箱から消えたなぁ、ということを思い出し、今回どういう化合物だったのかを歴史を含めて調べてみることにしました。 年配者にはごぞんじ「赤チン」  正直見た目のインパクトが非常に大きく、塗った後の印象も格別 赤チンは通称で、正式には「赤ヨードチンキ」。濃い赤

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    agrisearch 2019/04/17
    2013/10/21 「マーキュロクロム液」の件。
  • 教科書を書き換えるか!?ヘリウムの化合物 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 教科書を書き換えるか!?ヘリウムの化合物 2017/2/8 化学者のつぶやき, 論文 Nature Chemistry, ヘリウム, 高圧 コメント: 1 投稿者: ペリプラノン 18族元素、すなわち貴ガス元素の化合物があるってご存じでしたか? そりゃあケムステの読者の皆様でしたら知ってましたよね。筆者が高校生くらいの時は、希ガス元素は化合物を作らないと教え込まれた気がします。でも最近の高校の化学の教科書では希ガス元素の化合物もあるということが明記されているんですよね。ただ、紹介されるのはキセノンの化合物くらいでして、ヘリウムやネオンの化合物はみつかっていないと明記されている教科書もあります。 しかし、どうやらヘリウムの「化合物」と言える物質が新たに見いだされました。よって教科書を書き換える必要が出てきた気がします(貴ガスだけに)。というわけで、今回のポストでは貴ガスの化

  • 科学を魅せるーサイエンスビジュアリゼーションー比留川治子さん | Chem-Station (ケムステ)

    ケムステしごと 科学を魅せるーサイエンスビジュアリゼーションー比留川治子さん 2016/6/17 ケムステしごと, 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 講演・人 サイエンスイラストレーション, サイエンスビジュアリゼーション コメント: 1 投稿者: webmaster 研究者以外のケミストリー(もしくはサイエンス)に関わるお仕事を積極的に紹介・応援するシリーズ「カガクのオシゴト」。もう1年前になってしまいましたが、前回はサイエンスコミュニケーターのお仕事を紹介しました。 第二回目となる今回は、名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)の比留川治子さんにインタビューさせていただきました。比留川さんは同研究所で「サイエンスビジュアリゼーション」というお仕事をしています。科学を素敵なイラストCG、ムービーでわかりやすくかつ魅力的にみせる仕事です。 そんな科学を魅せる仕事に携わ

  • 光学迷彩をまとう海洋生物―その仕組みに迫る | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 光学迷彩をまとう海洋生物―その仕組みに迫る 2016/3/10 化学者のつぶやき, 論文 JACS, ナノテクノロジー, バイオミメティクス, 光学迷彩, 構造色 コメント: 0 投稿者: cosine まずはこの動画をご覧ください。 これは熱帯~亜熱帯域に生息するサフィリナという生き物の映像です。美しい青色で光ったかと思えば、一瞬で姿を消したりします。あたかも光学迷彩を身にまとっているかのような、不思議な生物なのです(※ちなみに冒頭画像は光学迷彩のインパクトを我々に植え付けて止まない、『攻殻機動隊』の歴史的オープニングですね!)。 なぜこのような見え方をするのか?については、科学者にとって長年の謎でした。イスラエルのワイツマン研究所・Lia Addadiらによって、この仕組みにせまる研究が昨年のJ. Am. Chem. Soc.誌に報告されましたので、今回はこれについて

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    agrisearch 2016/03/12
    「カイアシ類のサフィリナ(Sapphirina Copepod)」
  • 誤った科学論文は悪か? | Chem-Station (ケムステ)

    世間を狂乱の世界に陥れた、Nature誌への論文掲載から始まったSTAP細胞問題から早二年が過ぎました。未だに手記を出して一儲けしようというゲスの極みを苦々しく横目で見ている方も多いのではないかと思います。 件の問題点については数多くの論評が出揃ったと思いますので再度の言及は控えるとして、STAP細胞問題の質は「データの捏造」による「誤った主張」を掲げる論文でした。ここで問題となったのは、主張、理論が誤っていたことではなく、不正なデータを用いていたということです。 一方、科学の歴史において「誤った主張」や「誤りのある論文」は数多く知られています。しかしそれら全てが誤りが原因で撤回されたわけではなく、むしろ科学の進歩に大きな貢献を果たしたものまであるのです。今回のポストでは、「誤りはであるが、非常に価値が高い」化学のストーリーとして、フェロセンの発見にまつわる話題についてご紹介します。 フ

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    agrisearch 2016/03/03
    「フェロセンの発見」
  • ダウとデュポンの統合に関する小話 | Chem-Station (ケムステ)

    Tshozoです。若干時節を逃している気がしますが、昨年末に化学業界を賑わしたタイトルの話題について。 詳細は化学産業関係で最も重要なこちらのブログ(通称「knak-blog」)の記事、「Dow と DuPont、経営統合を発表」をお読みいただくとして、1990年あたりから化学産業がどんな感じで変わってきてるかを些少ですが書かせていただきます。独禁法とかにひっかからなきゃうまく合併が進むはずなので、それを前提に。 まず概要ですが、新会社「ダウデュポン」の売上高は2014年ベースで930億ドル(約11.1兆円)。これまで化学分野世界トップで筆者が個人的に応援しているの欧州の雄BASF(745億ユーロ・約10.9兆円)を抜き去り、世界トップの売上高を誇る化学会社が出現します。 なお合併後は、ダウ・ケミカル株主が52%、デュポン株主が48%の比率となる模様。新会社である「ダウデュポン」のCEO

  • ゴキブリをバイオ燃料電池、そしてセンサーに | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき ゴキブリをバイオ燃料電池、そしてセンサーに 2015/12/25 化学者のつぶやき, 論文 デバイス, バイオ, 昆虫, 論文, 電池 コメント: 0 投稿者: GEN 害虫として嫌われ者のゴキブリですが、太古の時代からしぶとく生き残っている実績を評価して(?)、災害用ロボットに使おうとする動きもあるようです。 今回は化学の中心からちょっと離れて、融合分野から、大型種のマダガスカルゴキブリをそのまま使ったバイオ燃料電池とセンシングについて紹介したいと思います。 ゴキブリで電池 これまでにも生体を使ったバイオ燃料電池は複数研究されていますが、大阪大学大学院工学研究科・森島研究室ではゴキブリを使った電池を発表しました。[1] なぜゴキブリなのか?放射線など環境に対する耐性が強いからだそうです。また、大型のゴキブリならばある程度の大きさの電池を作ることができます。今回用いられて

  • 消せるボールペンのひみつ ~30年の苦闘~ | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 消せるボールペンのひみつ ~30年の苦闘~ 2015/10/19 一般的な話題, 化学者のつぶやき 色素 コメント: 1 投稿者: Tshozo Tshozoです。最近巷でよく見るこのボールペン”Frixion Ball“シリーズ、ご存知の方も多いでしょう。 今回の主役である文房具の雄 パイロット社のヒット商品(こちら) 動画はこちらから引用 筆者所属組織でも大量に使われております。初めて見てこりゃ驚いたこと。iphoneとかもそうですが、「ええっ?!」という感覚を与える製品こそ、イノベーションに共通するアレなわけです。 このペンの主役であるインク、色々調べてみたら開発開始から30年をかけて仕上がったようなのです。また元々はボールペンに使われるようなものは考えていなかったと。そこで勉強も兼ね、この不思議なインクでどのような反応が起きているのかを調べてみることにしました。 記事

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    agrisearch 2015/10/19
    「幼児用玩具「メルちゃん」の髪に使われている色素(湯につけると色が変わります)も、パイロット社が出している同様の原理を使った「メタモカラー」によるものです。」
  • 炭素繊維は鉄とアルミに勝るか? 2 | Chem-Station (ケムステ)

    Tshozoです。だいぶ間があいてしまいました。とりあえず前回は炭素繊維の歴史と製造方法などを中心に概要を述べてきました。今回は出来上がったものを鉄とアルミと比較し、どういう位置づけの材料なのかをまとめてみましょう。・・・結論がだいたい予想出来ると思いますが、まぁお聞きください。 圧縮天然ガス用タンクへの炭素繊維+樹脂巻き付け風景 東レ子会社Zoltekのさらに子会社 Entec社のHPより引用(こちら) 上の炭素繊維にはこういうベトベトした熱硬化樹脂をしみこませており、 後で加熱などで固める 他の材料との特性比較一覧 全体の定性比較イメージを書いてみるとこんな感じ。Fe:鉄、Al:アルミ、GF:ガラス繊維+樹脂熱硬化後、CF:炭素繊維+樹脂熱硬化後、です。一般的な値をもとにしており、最新データは反映させていません。コストも2012年前後での値なので炭素繊維の値段も少し下がってるはずです。

  • プロワイプ:実験室を安価できれいに! | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき プロワイプ:実験室を安価できれいに! 2015/7/6 化学者のつぶやき, 実験・テクニック, 製品情報 コメント: 2 投稿者: webmaster 実験室のお掃除。実験台を綺麗にしたり、試薬やこぼしてしまった溶液を拭き取る。そんな時にかならず使うのがコレ。 そう皆さんご存知、キムワイプ です。毛羽立ちや脱落繊維がないだけでなく、特徴的な緑色のデザイン。実験室の必需品として実験系理系の学生・研究者では知らないものはないでしょう。それもそのはず、同様な製品のなかでキムワイプは圧倒的なシェアを誇っていました。東急ハンズやamazonやなどでも購入することが可能で、「箱がかわいい」「万年筆の手入れに重宝」「メガネ拭き」(ふいちゃだめらしいですが)にと評判も上々。NEVERまとめまでできてしまう始末です→文系にだって知って欲しい!キムワイプの魅力 類似製品に、タオル型の「キムタ

  • フラクタルな物質、見つかる | Chem-Station (ケムステ)

    同じ分子でも、分子の並び方が変わると全く異なる性質を示すことがあります。 最近その分子の並び方として「フラクタル構造」をとる物質が報告されたので紹介させていただきます。その前に、分子の並び方の基、結晶やアモルファスから説明しましょう。 結晶とアモルファス 砂糖水をゆっくり蒸発させると砂糖の結晶が育ってきます。結晶中ではグルコース分子が周期的に並んでいます。砂糖に限らず、ほとんどの分子が結晶構造をとり、分子が周期的に(より難しい言葉でいうと並進対称性を有して)並びます。 そのような規則構造を取らず、不規則な構造のまま固まってしまうものもあり、これらは非晶質(アモルファス)と呼ばれます。代表的なものが窓ガラスなどのガラスですね。バラバラに並ぶより、きっちり並んだ方が分子間相互作用を多く稼ぐことができるため、ほとんどの物質は高温からゆっくり冷やすと結晶状態になります。一方溶液状態から急速に冷や

  • 構造式を楽に描くコツ!? テクニック紹介 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 構造式を楽に描くコツ!? テクニック紹介 2015/5/25 化学者のつぶやき, 実験・テクニック, 書籍・ソフト・Web ChemDraw, 有機化学 コメント: 0 投稿者: アセトアミノフェン みなさんは、構造式をどうやって描いていますか? ChemDraw でいちから描くのも楽しいですが、今回は忙しいみなさんのための手抜きで楽に構造式を完成させる方法をご紹介します。 1. ダウンロードできる MOL ファイルを活用せよ! Web サイトの中には、構造式のデータを MOL ファイルという形式で提供してくれている場合があります。たとえば、無料のオンライン化学情報データベースとして有名なものでは ChemSpider Chemical Book 日化辞 Web 等が挙げられます。例えば ChemSpider で“maitotoxin”を検索してみます。ChemSpide

  • 日本最大の化学物質データーベース無料公開へ | Chem-Station (ケムステ)

    ケムステニュース 日最大の化学物質データーベース無料公開へ 2005/5/26 ケムステニュース, コンピューター コメント: 0 投稿者: webmaster 日で最大の化学物質データベースが無料公開された。科学技術振興機構の日化学物質辞書(日化辞)。有機低分子化学物質の化学構造および各種名称データを収録。約200万件のデータを収録し、化学構造、物質名、俗称などから検索できる。検索結果は画面上で見ることができるほか、構造情報を一般的な化学構造フォーマットで出力できるため、分子動力学シミュレーションなどにも使えるのが特徴。 日化辞の対象物質は、水素を除く構成原子数が247以内の低分子有機化合物、組成比が確定している有機酸、無機酸の金属塩、相対的な立体構造のみ判別している化合物、ラセミ混合物など。具体的には、化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)の既存化学物質名簿に載り官

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    agrisearch 2015/06/09
    JSTの日本化学物質辞書(日化辞)
  • 科学を伝える-サイエンスコミュニケーターのお仕事-梅村綾子さん | Chem-Station (ケムステ)

    ケムステしごと 科学を伝える-サイエンスコミュニケーターのお仕事-梅村綾子さん 2015/6/8 ケムステしごと, 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から, 講演・人 コメント: 0 投稿者: webmaster 最近科学(サイエンス)コミュニケーターという職業をよく耳にします。国立博物館や科学未来館などでは積極的に養成講座も行っているようです。化学者へのインタビューでは大学の研究者を紹介していますが、化学に携わる仕事は新しい科学を開拓する研究者だけはありません。ケムステでは、ケミストリー(もしくはサイエンス)に関わるお仕事を積極的に紹介・応援したいと考えています。それを実行に移すべく、時間のある限りそれらの方々への取材記事を作成し、この「化学者のつぶやき」で紹介することを始めます(否が応にも筆者の周りの方々中心になってしまいますが)。 栄えある第一回目は名古屋大学学術研究・産学官連

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    agrisearch 2015/06/09
    名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部
  • ボタン一つで化合物を自動合成できる機械 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき ボタン一つで化合物を自動合成できる機械 2015/3/23 化学者のつぶやき, 論文 Science, クロスカップリング, 全合成, 有機合成, 自動合成 コメント: 0 投稿者: cosine つい先日、イリノイ大学・Martin Burke教授のグループから、大変にインパクトある報告[1]がなされました。ひとことで言うなら、 「繰り返し連結法によって有機小分子を自動合成できる装置を開発した」 という成果になります。 有機合成の経験を全く持たないScience誌の記者がこの装置を試してみたところ、ボタンを押して2日待つだけで天然物(crocarcin C)を全合成できた[2]そうです。これには驚くほかありません(皆さんは、この化合物を自力で作ることができますか?)。この装置が秘める破格のポテンシャルを、十二分に示すエピソードと言えるでしょう。 今回の記事では、今回開発

  • フラーレン:発見から30年 | Chem-Station (ケムステ)

    C60フラーレンが発見されてから今年で30年。有機分子としてはその特徴的な構造から一般にも知れ渡る代表有機分子の1つになりました。 今回はフラーレン発見30周年を記念して、フラーレンの歴史とその応用例について簡単に述べたいと思います。 フラーレンについて フラーレンは黒鉛(グラファイト)、ダイヤモンドと並ぶ炭素の同素体の一つです。以前にもこちらの記事にフラーレンの紹介がされていますので詳細は省きますが、今から30年前の1985年にクロトー(Harold Kroto)、 スモーリー(Richard Smalley)、カール(Robert Curl)の三氏によってフラーレンの実在が発見され、1996年にノーベル化学賞が与えられています。 C60フラーレンはご存知の通りサッカーボール型をしております。その特異的な形から核反応を早くするといった性質や、水素化触媒といった性質を持っています。加えてフ

  • 銀の殺菌効果がない?銀耐性を獲得するバシラス属菌 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 銀の殺菌効果がない?銀耐性を獲得するバシラス属菌 2015/4/13 化学者のつぶやき, 論文 ナノシルバー, 殺菌作用, 銀イオン, 銀ナノ粒子 コメント: 1 投稿者: Ohno 銀ナノ粒子(もしくはナノシルバー)は強力かつほぼすべての菌に対し殺菌作用があり、今でもその効果に関する研究論文が毎年1000件以上発表されています。銀ナノ粒子が入った日用品も増えており、日常生活に関わりが深い材料になっています。ところがある特定の細菌(バシラス属)は銀ナノ粒子に長時間さらされると耐性を獲得しさらに細胞増殖が促進することがオーストラリアと香港のグループによって最近報告されています[1]。 バシラス属菌に対する銀ナノ粒子の殺菌効果 銀ナノ粒子の殺菌効果は溶け出る銀イオンが主な原因で微量金属作用として古くから知られており、様々なバクテリア・ウイルスの殺菌に効果があります[2]。下図

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    agrisearch 2015/04/15
    「銀ナノ粒子に対するバシラス属菌の耐性獲得」
  • 既存の農薬で乾燥耐性のある植物を育てる | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 既存の農薬で乾燥耐性のある植物を育てる 2015/4/14 化学者のつぶやき, 論文 ABA, ケミカルジェネティクス コメント: 0 投稿者: bona 現在地球上の人類の6人に1人が砂漠化の影響を受けていると言われています。科学的な見地からの砂漠を含めた乾燥地の緑化は、様々な意見があるとは思いますが、地球温暖化や糧問題の解決のために推進すべき研究の1つだと思います。 さて、今回刻一刻と広がっている砂漠化に歯止めをかけれるかもしれない、乾燥耐性のある植物を育てる試みとして、新しい手法が報告されていましたので紹介したいと思います。 気孔ー植物の呼吸口 植物は気孔とよばれる2つの孔辺細胞にかこまれた小さな孔をもちます。植物は環境変化に応じてこの孔を開閉し、光合成に必要な二酸化炭素の取り込みや蒸散などの植物と大気間のガス交換を調節しています(図 1a)。この気孔の閉鎖を制御

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    agrisearch 2015/04/15
    アブシシン酸(ABA)の受容体タンパク質PYR1、「ABAに結合しないが、mandipropamid(既存の市販農薬)には結合できるPYR1MANDI」
  • なんと!アルカリ金属触媒で進む直接シリル化反応 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき なんと!アルカリ金属触媒で進む直接シリル化反応 2015/3/2 化学者のつぶやき, 論文 C-H官能基化, シリル化 コメント: 0 投稿者: bona ご存知のようにヘテロ芳香環を有する医薬品や有機材料は数多く存在します。これらに対するシリル基(R3Si-)の導入(シリル化反応)はその性質を変換させるだけでなく、様々な官能基へと変換可能なプラットホームとなるため合成的有用性を秘めています。 ヘテロ芳香環のシリル化反応は、ヘテロ芳香環を有機金属反応剤に変換した後に、求電子的なシリル化剤([SI]-LG)を作用させる方法が最も一般的でした(図1上)。 しかしながらこの手法では、自然発火性のリチウム反応剤(R–Li)やグリニャール反応剤(R–MgX)を化学量論量用いる必要があります。また生じた有機金属反応剤が強い求核剤となるため基質適用範囲が限られていました。 近年では、イ

  • 研究倫理を問う入試問題? | Chem-Station (ケムステ)

    この「つぶやき」では化学ブログらしく、「気になる化学の入試問題」もチェックしてきております。 東大、京大入試の化学を調べてみた(有機編) 中学入試における化学を調べて見た 2012 2013 ポリ塩化ビニルがセンター試験に出されたので NaHの水素原子の酸化数は? PhD化学者がセンター試験(化学)を解いてみた 2010 2011 2/25・26は国公立大学の前期入試でした。入試問題・解答速報は既に各所で公開されていますが、なんと今年は化学問題の中に、研究倫理を問うかのような出題がされていたという話を聞きました。 やはりお前だったか こういうことをやってのけてしまうのは、皆さんのご想像通り東京大学です。 東大の入試問題には、「どういう学生に入学して欲しいか」「最高学府ならではの社会へのメッセージ」が様々な形でちりばめられているとする話はかねてより有名です。今回の問題もその一つと見て良いでし