脳の健康に効く製品をつくり出す政府の大型研究プロジェクトに疑問符 「こんな研究に1チーム予算3000万円だと!?」「公費でこれは危うすぎる」。4月12日,筆者が日本経済新聞電子版の記事で取り上げた研究プロジェクトに対し, ネット上で研究者たちから批判の声が相次いだ。記事は「内閣府チーム, 仮説段階の研究を表彰」との見出しで, 内閣府の革新的研究開発プログラム(ImPACT)のチームが開いたコンテストについてまとめたものだ。 写真:遠藤智之 そうそうたる顔ぶれ 高カカオチョコレートの効果についての記者会見のために集まった共同研究グループの代表者ら。左から内閣府の福嶋正人参事官,理化学研究所の渡辺恭良ライフサイエンス技術基盤研究センター長,ImPACTの山川義徳プログラムマネージャー,明治の伊藤裕之常務執行役員。 記事を書いたきっかけは, バレンタインデーを目前に控えた1月18日,ImPAC
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