瀬戸内海や玄界灘などの離島で近年、以前は生息していなかったイノシシが相次いで見つかっている。 海を泳ぐ様子が度々目撃され、本土から20キロ離れた島で農作物が荒らされる被害も出ている。痕跡が確認された島は100以上。なぜ、イノシシは島に渡るのか。 ◆真犯人 淡路島の南約4キロに浮かぶ沼島(ぬしま)(兵庫県南あわじ市)は、周囲約10キロ、人口約460人の島だ。2月、島内に設置された自動撮影カメラが初めて姿をとらえた。 「やっぱりいたのか」。これまで畑に植えたジャガイモやカボチャを何度も掘り返されてきた山田仁太郎さん(74)は、そう思ったという。 島で農作物の被害が出始めたのは数年前。ただ、もともと獣類は生息しておらず、「誰も犯人がイノシシとは思わなかった」。しかし、その後、「山の中で見た」との証言が複数あり、地元自治会などが島内にカメラを設置していた。
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