半世紀にわたって続いているツバメの生息調査が今年も16日までの愛鳥週間に実施された。約50年間で、石川県内で確認されたツバメはおよそ4分の1に減り、昨年は初めて1万羽を割り込んだ。ツバメはどこへ行ったのか。 愛鳥週間初日の10日、金沢市立伏見台小学校の6年生103人はグループに分かれ、校区内のツバメ調査に出発した。 土田悠貴さん(11)ら6人が真っ先に向かったのは同市窪4丁目にある土田さんの自宅の納屋。「いた! 逃げちゃうから静かに」。2羽のツバメが巣から顔を出していた。他の2羽も現れた。古い巣も10個確認できた。祖父の和之さん(67)は納屋の引き戸の上部にツバメが出入りできる隙間を作っている。ほぼ毎年、ツバメが来るという。 ただ、その後は町を歩いても姿は見つからない。調査票に記入できた成鳥の数は、納屋の4羽だけで約1時間の調査は終わった。 調査には県内の全公立小201校の6年生を中心に約