生食用の牛レバーの販売が禁止になる直前の「駆け込みレバ刺し」で、食中毒が発生したというニュースがありました。基本的に、何をどう食べるのかは個人が自由に決めることです。規制はなるべく少ないほうが望ましいのは確かですし、禁止はやり過ぎであるという声も理解できます。 しかし、以前も書きましたが、生食のリスクについて十分に情報を提供され納得した上でのことか、つまり十分なインフォームドコンセントがなされたのかどうかが気になります。 医師は普段、医療を行うにあたって、起こる確率の小さいリスクについても説明し、場合によっては患者さんから同意文書に署名をいただいています。署名を取れとまではいいませんが、飲食店がリスクの周知を十分に行っていれば、禁止以外の方策がとられていたかもしれません。 リスクの大きさからいえば、自動車や喫煙のほうが大きいです。しかし自動車も喫煙もどちらも規制されています。免許証がないと