広大な農地が広がる松江市東出雲町の中海干拓地で農産物の生産や販売を行う(株)鶴原農園(松江市東出雲町錦浜)の社長を務める。2022年4月の法人化以降、キャベツやタマネギ、ニンジンなど約20種類の野菜を栽培し、農業活性化への思いを胸に、従業員と農作業に汗を流す。 -法人化後の出荷状況は。 「出荷の7割が広島、岡山の食品製造会社向けで、22年度の売上高は約3600万円だった。主力のキャベツの23年度の収量は260トンだったが、昨夏の猛暑や、今年2月中旬以降雨が続いた影響で、前年度比では減った。自然が相手の農業は気候...
本物の人間と見まがうような人形を作り続ける宍道高校通信制3年の野﨑千愛季さん(17)の作品「姫」が、全国の高校生が出品する「美術工芸甲子園」で最高の大賞に山陰両県の高校生で初めて輝いた。粘土で顔の筋肉や歯の一本一本を作り込み、衣装も一から自作。1日に10時間以上、制作に向き合う中で磨かれた技術が、工芸の専門家たちから高い評価を受けた。 (白築昂) 「ダントツの完成度」「高校生離れ」-。京都伝統工芸館(京都市)の展示会場でひときわ異彩を放つ高さ約70センチの「姫」に審査員から驚きの声が漏れた。 【写真】他の作品も 「滅び」や「はかなさ」がテーマ、鎌倉殿の13人を参考に 作品イメージは「強く美しい姫」。乾燥した土地の草原、砂ぼこりが舞う中でたたずむ様子、といった断片的なイメージから物語を膨らませた。9月初めから1カ月かけて制作。針金や新聞紙で作った体に石粉粘土を盛り込んで着色し、肌の質感を再現
体重200キロ超、体長182センチ、胴回り141センチもある雄の巨大イノシシが、鳥取県江府町内の山中で仕留められた。地元でジビエ解体処理施設を運営する「奥大山地美恵(じびえ)」が仕掛けたワナに掛かった。ぼたん鍋で200~300人分の肉が取れる超大型獣で、関係者は「国内最大級の山の主かも」と驚愕(きょうがく)した。 【写真】「熊かと見間違う」巨大イノシシを捕まえる 【関連記事】「突進されたらひとたまりも…」 体重200キロ超の巨大イノシシ、捕獲した関係者が語る緊迫の瞬間 9日午後3時ごろ、江府町大河原地の山中で、捕獲用くくりワナを見回りしていた地美恵会長の浦部二郎さん(77)が発見した。最初は60~80キロ級の一般的な成獣だと思ったが、近寄るとその大きさにびっくり。「とにかく想像を超す大物で、威嚇に肝を冷やした」と話した。 急きょ、現場に出向いた日野郡猟友会江尾地区長の高野伸也さん(33)が
細長い体と独特のひれが特徴のリュウグウノツカイ。切り離した胴体をつなげて撮影(隠岐ジオパーク推進機構・立花寛奈さん提供) 島根県隠岐の島町の近海に仕掛けられた定置網に、深海魚のリュウグウノツカイがかかった。自ら体を切り離す自切(じせつ)をしたが、長いひれは完全に残っていた。専門家は「ここまで鮮度の良い状態は珍しい」と話している。 【写真特集】隠岐でリュウグウノツカイ 真っ二つにした跡も 体長170センチで胴体は銀色に光り、鮮度が良い状態を示す黒い斑点があった。いずれも赤い背びれと胸びれ、尾びれが残っていた。 12日午前、五箇地区の沖合にある定置網にかかったのを吉田水産(隠岐の島町北方)の漁師が発見。その時点では生きており、胴体を真っ二つに切り離したという。頭部、尾部とも水揚げに成功した。 島根大隠岐臨海実験所(同町加茂)の吉田真明准教授(40)=進化生物学=によると、リュウグウノツカイは危
新人記者2人が「体にも心にも優しいもの」を提供する店を紹介する「はるかほのやさしいお店巡り」、第9回はオーガニック食品や自然栽培の農産物を販売するDacha(ダーチャ)=安来市沢町=を紹介する。(Sデジ編集部・宍道香穂) ▷田園風景の中にアットホームな空間 店舗は農村公園「出雲織 のき白鳥の里」内にある。一階建て約48㎡で、鮮やかな緑色の看板が目印。ポップなタッチで「Dacha」と書かれている。店内には農薬不使用の農産物や添加物をなるべく使用していない加工食品、調味料など100品以上が並ぶ。竹や綿などを用いたハンドメイド雑貨も販売している。 売り場の横には和室があり、もの作り体験や楽器教室、絵画教室といったワークショップを開いている。店主の二瓶愛さん(41)の穏やかな雰囲気も相まって、地元の集会所のような居心地の良さを感じた。 営業日は木~日曜日で、営業時間は午前11時~午後6時。月、水曜
「体にも心にも優しいもの」を提供する店を紹介する「はるかほのやさしいお店巡り」。第10回は化学肥料不使用、無農薬の野菜を手掛けるSPIRA FARM(スピラファーム)=出雲市斐川町神庭=を紹介する。(Sデジ編集部・宍道香穂) 明るく気さくな印象の福島克博さん(38)、沙織さん(38)夫妻が、70アールの畑でミニトマト、ニンジン、キャベツ、ケールなど年間約70種の野菜を栽培する。同じ野菜でもさまざまな色を用意し、例えばミニトマトは7~8種、ケールは5~6種を手掛けるようにしている。 販売するのは当日か前日に収穫した新鮮な野菜ばかり。みずみずしい食感に加え、彩り豊かで見た目も楽しめるのが特徴。県内外の飲食店約20店に納入するほか、マルシェや朝市、委託販売、ネットショップで個人客に販売する。朝市などへの出店情報はインスタグラムで発信している。 克博さんは千葉県から地元・出雲市にUターンし、202
無農薬で生産したショウガをふんだんに使った「生姜(しょうが)ぽん酢」が誕生した。松江と出雲市のスーパーや生産者4社がコラボレーションして開発した一品。サラダや冷ややっこ、冬の鍋料理で楽しめそうだ。 4社は、スーパーのみしまや(松江市雑賀町)とウシオ(出雲市塩冶町)、ショウガ栽培の出雲生姜屋(同市斐川町併川)、しょうゆメーカーの古代柱醤油(しょうゆ)醸造元(同市芦渡町)。 原料のショウガ「出雲生姜」は、除草や害虫駆除を全て手作業で取り組み、無農薬で栽培したもの。1本(300ミリリットル)に約50グラム入れ、体を芯から温める。 このほか隠岐産のトビウオや島根県産のユズの果汁を使い、無添加で体に優しい商品に仕上げた。 みしまや商品部の多々納尚志農産チーフバイヤー(42)は「辛いショウガをどれだけ入れるかを擦り合わせて、最高の味に仕上げた。ぜひ試してほしい」と呼び掛けた。 1本700円。みしまやは
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