食と東京をテーマにした雑誌『Hanako』は今年創刊28年目を迎えた。それにともない、毎年恒例の「自由が丘・二子玉川」特集から大幅なリニューアルに取り組んでいる。その陣頭指揮をとる田島朗は、長年『BRUTUS』の副編集長として数々のヒット特集を手がけてきた人物である。 『BRUTUS』と『Hanako』。どちらもマガジンハウスを代表する雑誌であり、大別すれば男性誌と女性誌である。そんなまったく異なるフィールドにある二誌が、田島という編集者を介して交差しようとしている。彼が考える雑誌のあり方、そして雑誌作りの楽しさを聞いた。 全力で仕事して、楽しいことすべてを体験したいと思う女性たちは、東京で「暮らす」というより「生きる」という言葉が合う。 ―この10月に発売された「自由が丘・二子玉川」特集で、『Hanako』はリニューアルしました。それに合わせて、田島さんも同誌の新編集長になったわけですが