【北京=琴寄辰男】米インターネット検索最大手のグーグルは9日、中国政府から、中国でネット業務を続けるために必要な免許の更新を受けたと発表した。グーグルの法務責任者が公式ブログで明らかにした。 ネット検閲をめぐって中国政府と対立したグーグルは、3月に中国本土での中国語ネット検索サービスから撤退。中国版サイトから香港版に自動転送する方式に切り替えた。だが公式ブログによると、6月末だった免許の期限を前に、中国政府は自動転送を続ければ免許を更新しない方針を通知。このため同社は自動転送を停止し、中国版サイトから利用者が自分で香港版に移る方式に改めていた。 法務責任者は公式ブログで「政府の免許更新をうれしく思う。中国のユーザーにネット検索などを提供し続けられることを期待している」とコメントした。