5月21日にあった金環日食で、日本眼科学会(石橋達朗理事長)は、太陽を見て目の異常を訴えた人が546人に上ったとの中間報告をまとめた。 全国の眼科から同月28日までに寄せられた報告によると、患者は2〜92歳で、視力の低下や網膜の異常などの症状がみられた。3分の2の患者は1日以内に回復したが、48人は28日まで症状が続いていたという。多くが裸眼やサングラス、下敷きで太陽を見てしまい、日食観察グラスを使っていなかったという。【斎藤広子】
21日朝の金環日食で不適切な観察方法をしたために目の痛みやめまいなどを訴える人が相次いでいる。日本眼科学会への受診報告はすでに247人(23日現在)に上り、今後患者が増える可能性も。6月6日には今世紀最後の「金星の太陽面通過」があるなど珍しい天体ショーが続くことから、専門家は改めて注意を呼びかけている。 日本眼科学会によると、報告のあった247人は「日食網膜(もうまく)症」の可能性がある。症状は視力低下や視界の中心に黒い斑点が現れたりする。12歳以下の子供は21人で、最高齢は90歳。子供は光を通す目の水晶体の透過性が高く、発症しやすいとされる。大半の症状は軽いが、中には視力低下が続くこともあるという。 日食網膜症は肉眼で太陽を1、2秒見ても発症する場合があり、注意が必要だ。普段、人間が太陽をちらりと見上げるのは0.2秒とされ、同学会は「10回程度繰り返すだけでも危険」としている。 ほとんど
21日の金環日食を直接見るなどして目に異常を感じたと訴え、眼科を受診した人はさらに増え、これまでに全国で74人に上っています。 日本眼科学会は、網膜が傷つく「日食網膜症」の疑いがあるとして、時間がたっても目に異常を感じたら眼科を受診してほしいと呼びかけています。 日本眼科学会によりますと、21日の金環日食や部分日食を見て目に異常を感じたと訴え眼科を受診した人はさらに増え、22日午前11時現在、東京や大阪など18の都道府県で、12歳以下の子ども16人を含む合わせて74人に上っています。 受診した人たちはいずれも目に痛みや違和感を感じると訴えていて、網膜が傷つく「日食網膜症」の疑いがあり、中には22日になっても症状が改善しないケースもあるということです。 日本眼科学会によりますと、「日食網膜症」は、症状が重い場合、ものがゆがんで見えたり視野の一部が欠けたりするほか深刻なケースでは視力が低下する
観測方法 やってはいけないこと 太陽はたいへん強い光と熱を出しています。金環日食や部分日食では、太陽の一部は月によって隠されていますが、光や熱が強いことに変わりはありません。正しい方法で観察しないと、目を痛めたり、最悪の場合失明したりする危険性があります。 以下のようなことは、目を痛めますので絶対にやってはいけません。 肉眼で直接太陽を見る(数秒でも危険です) 望遠鏡や双眼鏡を使う(※1) 色つき下敷きやCDを使う(※2) フィルムの切れ端を使う(※3) すすを付けたガラス板を使う サングラスやゴーグルを使う 日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡を覗く ※1 専門家によって適切な減光を施された双眼鏡や望遠鏡は、日食観察に用いることができます。 ※2 太陽観察に対応した下敷きも発売されています。[2011年10月17日追記] ※3 専門家によって、銀塩の白黒フィルムを適切に露光・現像して作られた
21日の朝、各地で観測される「金環日食」。 東京で、前回観測されたのは江戸時代、実に173年前の1839年です。 現代のような計算機もコンピューターもないなかで、幕府の役人が、当時あった観測機器を駆使して観測に挑んでいました。 前回、173年前の金環日食の記録が、東京・三鷹の国立天文台に残されていました。 江戸幕府の天文方が作った「霊憲候簿」という古文書の中にそのとき観測した「金環日食」の様子が描かれています。 金環日食が終わるまでの太陽の高さや欠けた割合などが詳しく記されています。 ではどうやって観測したのか。 別の文書には当時使った観測機器の記録が残っています。 1つは「測食定分儀」という機器。のぞき窓にある目盛りを使い、重なり合う太陽と月の大きさの違いを正確に測ることができたといいます。 それ以外にもまぶしい太陽の光を弱めるためのいわゆる、フィルターの役目を果たす、「避眩鏡」という特
21日の金環日食を前に、消費者庁の福嶋浩彦長官は16日、市販の観測用グラスの中に粗悪品が含まれている恐れがあるとして、緊急調査に乗り出したことを明らかにした。国民生活センターと協力して商品テストを実施、目を痛める危険があれば、週内にも製品名を公表する方針だ。 金環日食観測で太陽を直接見ると網膜を傷つける危険がある。そのため、観測用グラスの利用が勧められているが、「太陽光を十分遮らないグラスが販売されている」との情報が同庁に寄せられた。金環日食を楽しみにしている子どもたちも多く、粗悪品があれば影響が大きい。製品をできる限り集め、安全性を確かめることにした。 福嶋長官は会見で、室内の蛍光灯にかざし、その形がはっきり見えるものは危ないなど、天文関係者らでつくる「2012年金環日食日本委員会」が示した粗悪品の見分け方を紹介。家庭でも独自にチェックしてほしいと呼びかけた。 関連リンク金環日食はプ
県内では129年ぶりとなる5月21日の「金環日食」まで1カ月。本県で次に観察できるのは374年後という一大天文イベントに、県民の関心が集まりつつある。カメラ店やホームセンターでは観察に必要な専用サングラスの売り上げが好調。天体望遠鏡を扱うメーカーは撮影に使う望遠レンズが在庫切れとなった。各地の天文関係施設や公共施設も当日は観望会を企画する予定だ。 宇都宮市のヨドバシカメラマルチメディア宇都宮は、1月から日食用サングラスなどの特設コーナーを設置。800~1500円で、月100~200枚売れているという。 ホームセンターのカンセキも全店舗で計約2600枚を入荷し、約6割を販売。担当者は「日食後は売り上げが期待できず在庫を抱えたくない。大型連休で一気にさばきたい」と意気込む。 天体望遠鏡などの製造販売を行う壬生町のトミーテック。1年前から特需を見込んで準備を進めてきた。カメラ撮影にも使える望遠レ
【2012年4月1日(エイプリルフール) アストロアーツ】 今年5月21日朝の金環日食が、「安全な方法で見なければ目を傷める恐れがあり危ない」という理由により中止が決定した。注目の天文現象として関連商品の売上も期待されていたが、日本の国土ではなく日本の経済に暗い影を落とすことになりそうだ。 日本国内では25年ぶりに見られるとして話題になっていた天体ショーが突然の中止となった。5月21日朝、東京・名古屋・大阪などを含む太平洋側では太陽がリング状となる金環食が、それ以外の日本全国でも大きく欠ける部分食が見られるはずだった。 中止の理由となったのは、「太陽を見ることの危険性」。日食といえば、太陽がすべて隠れあたりが暗くなる皆既食のイメージが強いが、金環食ではリング状に残った部分が強烈な光を放つために暗くなることはなく、肉眼では欠けた様子も見ることはできない。無理に見ようと太陽を直視すると目を傷め
北マリアナ諸島のテニアン島で見られた金環日食。空に浮かんだ金のリングは神秘的で美しい=2002年6月11日、鮫島弘樹撮影 太陽がリング状に輝く「金環日食」(5月21日)を皮切りに、今年は「金」のつく天文現象が目白押しだ。金星が太陽の前を通過する「金星の太陽面通過」(6月6日)▽金星が月に隠れる「金星食」(8月14日)を国内で楽しめる。天文ファンは「盆と正月がいっぺんに来たような当たり年」と「トリプル金」に期待を寄せる。【斎藤広子】 金環日食は、太陽、月、地球がほぼ一直線上に並び、地球からは、太陽の中央が月に隠され、縁の部分だけが金色のリングのように輝いて見える現象。国内では87年9月に沖縄で観測されて以来25年ぶり。 金環日食が観測可能なのは、鹿児島県南部から福島県南部にかけてで、8000万人以上が暮らしている。国立天文台(東京都三鷹市)によると日本でこれほど広い範囲で金環日食が観測できる
その中でも一番のビッグイベントといえそうなのが5月21日朝の金環日食だ。九州南部、四国、近畿中南部、東海、関東地方など広範囲でリング状の太陽を見ることができるほか、日本全国で部分日食が見られる。日本国内で金環日食が見られるのは1987年9月23日に沖縄で観察されて以来25年ぶりで、次回は2030年6月1日に北海道で見られる。 楽しみであると同時に、太陽を観察するには細心の注意が必要となる。太陽の大部分が隠される金環日食でも、見えている一部分から放たれる光線は強烈だ。日食グラスの使用など適切な観察方法でなければ欠けている様子は確認できず、直視すると目を傷めるおそれがあり非常に危険である。天文ファン以外も含め、2009年の皆既日食以上に多くの人々が関心を持つと予想されており、天文関連の各組織が太陽観察の危険性と安全な観察方法を広めるための呼びかけを行っている。 日本天文協議会のワーキンググルー
2012年5月21日、全国で部分日食を見ることができるほか、九州地方南部、四国地方南部、近畿地方南部、中部地方南部、関東地方など広範囲で金環日食を見ることができます。 お知らせ 2012年5月18日 ライブ配信、ギャラリーを追加しました。 New! 2012年5月11日 撮影方法を追加しました。 2012年3月21日 動画へのリンク(YouTube、ニコニコ動画)追加しました。 2012年3月21日 教育関係者の方への2012年5月21日 金環日食を安全に観察しようを改訂しました。 2012年2月24日 【お知らせ】金環日食の当日(2012年5月21日)、国立天文台では一般の方向けにイベントを行う予定はございませんので、ご了承ください。 2011年12月20日 教育関係者の方へを追加しました。 2011年5月20日 リニューアルしました。
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