県内では129年ぶりとなる5月21日の「金環日食」まで1カ月。本県で次に観察できるのは374年後という一大天文イベントに、県民の関心が集まりつつある。カメラ店やホームセンターでは観察に必要な専用サングラスの売り上げが好調。天体望遠鏡を扱うメーカーは撮影に使う望遠レンズが在庫切れとなった。各地の天文関係施設や公共施設も当日は観望会を企画する予定だ。 宇都宮市のヨドバシカメラマルチメディア宇都宮は、1月から日食用サングラスなどの特設コーナーを設置。800~1500円で、月100~200枚売れているという。 ホームセンターのカンセキも全店舗で計約2600枚を入荷し、約6割を販売。担当者は「日食後は売り上げが期待できず在庫を抱えたくない。大型連休で一気にさばきたい」と意気込む。 天体望遠鏡などの製造販売を行う壬生町のトミーテック。1年前から特需を見込んで準備を進めてきた。カメラ撮影にも使える望遠レ