【ブリュッセル=浅田信幸】ブリュッセルで開かれていた国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第二作業部会は六日、アフリカやアジアでの飢餓の増大、生物多様性の減少、海面上昇など、地球温暖化の影響が予想以上に早く広範囲に及ぶと警告する報告書を発表しました。 IPCCは二月には、温暖化の原因が人間の活動にあるとし、今世紀末の平均気温が最大六・四度上昇すると推定する第一作業部会の報告を発表。温暖化の影響を評価した今回の報告は、対応を急ぐよう各国政府に重ねて迫るものです。 報告は、アフリカでの穀物生産が急減する、ヒマラヤの氷河が解ける、北米や欧州では熱波に襲われると推定。▽大型台風・ハリケーンなど異常気象の広がりで農業も大きな影響を受け、各地で数百万人もの飢餓をもたらす▽一・五―二・五度の気温上昇で、生物種の20―30%が絶滅する―と予測しています。 報告作成は五日終了の予定でしたが、若干
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