ロケット打ち上げ最終判断の重責をになう三菱重工業・二村幸基執行役員フェロー(58)が若い社員に求めるのは「受け売りをするな」。自分で調べて結論を出すことの重要さをときます。「宇宙開発は99%泥臭い仕事」という二村氏には、華やかなイメージとのギャップに入社後耐えられるかどうかを見極めるため、採用面接で大切にしたやりとりがあります。どんな質問を投げかけたのでしょうか。 ――三菱重工は、国産ロケット「H2A」などの打ち上げ事業を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から請け負っています。 「ロケットは鹿児島県の種子島宇宙センターで打ち上げられます。JAXAが安全上の問題がないことを確認した後、最終的に打ち上げの可否を判断します。打ち上げ執行責任者に就く前は、ロケットの機体や地上設備の設計を担当したり、プロジェクトマネジャーという技術的な部分の責任者を務めたりしていました」 「発射台近くの地下にある管
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