――なぜ売れなかったのでしょう? ねじハピは「かわいい×DIY」だからこそ売れた。ピンクにしたことで、女の子にとって「私のためのものだ」という意識を持ちやすく、手に取りやすかったのだろうと思う。この「手に取ってもらう」という部分にすでに大きなハードルがあり、背景には、子ども自身が自分の好奇心に100%従えていないという課題がある。 例えば小学校低学年の私の長男と運動靴を買いに行った際、店頭で真っ先にピンクでキラキラした靴に目を止めたことがあった。すると店員さんがすかさず、「それは女の子用だよ」と話しかけてきて。それ以来彼はずっと「ピンクは女の子のだ」と言うようになった。 店員さんに悪気はなかったはずだが、こういうバイアスはどこかでかかってしまうものだ。子どもが本当に興味があること、親や周りの大人に疑問符をつけられると委縮してしまう。 ほかにも、(子どもを観察する中で)例えばお人形のお世話を
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